さて、困った。
HealthDay2015.3.9掲載のこの記事。フィンランドの報告でJAMA Internal Medicineオンライン版に2月23日掲載されたものだそうです。日本ではなくフィンランド人の報告だとはいえ、サウナで過ごす時間が多ければ多いほど心疾患の死亡リスクが下がる、と断言されています。早速フェイスブックにもYahooニュースで出ていたから多くの人の目に留まることでしょう。詳細をそのままコピペすると、
・心臓突然死のリスクは、週2~3回サウナを利用すると22%低下し、週4~7回利用すると63%低下する。
・致死的な心疾患のリスクは、週2~3回サウナを利用すると23%、週4~7回利用すると48%低下する。
・心疾患または脳卒中による死亡リスクは、週2~3回サウナを利用すると27%、週4~7回利用すると50%低下する。
・週1回のみサウナに行く男性に比べて、週2~3回の男性の死亡リスクは24%低く、週4~7回の男性では40%低かった。
・サウナで過ごす時間が11分未満の男性に比べて、11~19分の男性の心臓突然死のリスクは7%低く、19分以上の男性では52%低かった。
です。「サウナ大好き!」「サウナ命!」の男性は老いも若きもたくさんいます。そんなヒトに限って糖尿病や高血圧や動脈プラークだらけのカラダだったりして、「悪いことは云いません。サウナだけは止めた方がいいです。サウナに入っている最中は血液がドロドロになっていていつでも血栓ができます。冷水に入ったり暖めたりの繰り返しは血管の歪みを助長させるからプラークのある方には危ないんですよ」と言い続けてきたわたしなのです。日本のサウナ習慣との違いなどはわかりませんが大差はありますまい。これを知ったサウナフリーク連中は「ほれみたことか!」とまた色めき立つに決まっています。健康体のヒトの一次予防ならともかく、リスクファクターの多い方や高齢者にはやっぱり勧めるべきでないものだと思うのですが、どうなのでしょうか。
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