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間違った負い目

三人兄弟の末っ子。父親譲りの大きなカラダと糖代謝異常。自分なりに生活を注意しているがなかなか改善しないのが悩み。そんな彼の二人の兄も似たような体格でしたが、あるときストイックな生活習慣に目覚めて以降キッチリした自己管理のもとでスリムなカラダと完璧なる検査値を維持しています。だから、兄たちからも周りからも「やればできるはずなのに怠け者なだけだ」という目で見られてしまい、彼はいつも負い目を感じています。自分は努力しているつもりだけれど、兄たちのような成果が出ないのは努力が足りないのだ、と。

でも、それは間違いだと思います。ストイックな人生を送っても良くならない人はならない。ストイックな生き方がストレスになる人はかえって悪化することもある。兄弟だから体質が同じだとは限らない・・・簡単な話、父親似と母親似だけでも正反対の可能性があります。「自分にできたことは兄弟にも出来て当たり前」という発想自体がまた間違い・・・自分はその生活が好きなだけ、うまいことハマっただけ、ということはよくあることです。

兄弟でもそうなのだから、他人ならなおのことです。「このやり方で痩せなかった人なんかいないから、効果がないならやり方が間違っているか怠けているかだ」とか、「この方法なら誰でも簡単に痩せられるというから書いてある通りにやったのに痩せやしない!やっぱりダイエット本なんて嘘つきばかりだ!」とかよく聞きますけど、他人は他人、自分は自分。自分にあった処方箋は自分の試行錯誤の末に自分で処方するしかありません。そして他人には通用しないと思って門外不出の自分だけの極意書として仕舞っておいてほしいものです。

少なくともわたしはいつもそうしています。

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