相変わらず。
先日、老衰のような形で亡くなった叔父の通夜に行った時に、もう80歳を有に越えた伯母がまん丸い身体で目ざとく私を見つけて寄ってきました。「あんたに会ったら聞こうと思いよったんよ。こないだん住民健診でな、心臓が腫れちょんけん精密検査を受けないけんち通知が来たけんな、日赤に行ったんやわ。そこん先生がな、『まあそん歳で心臓に針刺すような検査はせんでもよかろう』ちそげん云い方するんやわあ。私ん心臓はそげえ悪いんかなあ。今でん畑仕事しとるけど、どうもねえんで!」と。うちの親戚の集まりにわたしが行ったら必ず行われるにわか健康相談会の始まりです。
「まあ、どうもねえでん大丈夫かどうかはわからんのやけどな、血圧も薬じいいくらいに維持されちょるし、そん歳じそげえ元気なら心臓は問題なかったんじゃねえんかえ?」とか、ついつい大分弁に埋もれて答えていたら、1年前に脳梗塞を起こしてリハビリ中のいとこが寄ってきて手をあげました。「おー!おまえ、耳が聞こえんごとなったち云いよったけど、ようなったんか?」彼の話し方はわたしの父のそれに一番似ています。「おかげで、すっかり治りました。」「そうか、治ったんか、そら良かった。耳が聞こえんごとなったちいうけん、心配したんぞ!」「そら、すんませんでした。耳は治ったけど、頚椎症がひどくなって腕がしびれよんけど」「なにや、そらまたいかんじゃねえか!オレもリハビリはしよるけどシビレが全然取れんでから、もう諦めたわ」
地区の老人会の集まりかと思ったら、わたしの姉といとこたちで、「みんな、いつそんなに歳とったの?」とショックだったのですが、かく云うわたしもまた、病気自慢の渦の中。いまだに缶ビールを缶のままで飲み干すことはできません。相変わらず、アタマを後ろに倒すと肩がイヤと云いますから。寝方が悪いと朝は腕の痛みで目覚めます。でも、もうすっかり慣れました・・・もしや、この達観が、"老化"かしら?
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