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タッチ

今回のアンチエイジング医学(日本抗加齢医学会雑誌)の特集は『メンタルヘルスの基礎と臨床』。メンタルと関連するホルモン(セロトニンやオキシトシン、コルチゾル、ドパミンなど)や自律神経系の反応について書かれていましたが、中でわたしが興味を持ったのが『タッチの効果』と『仏道修行』(やっぱり、それ?(笑))。

『タッチによるストレス反応の抑制』と題して、触ることの効果を医学的なエビデンスやメカニズムを踏まえて東京都健康長寿医療センター研究所の堀田晴美先生が解説されました。直接触るとか優しく擦るとか手を握るとか、そんなことだけで不安を取り除いたり、認知症患者さんの感情失禁を落ち着かせたり、あるいは線維筋痛症などの難治性疼痛症状を改善させたりすることは経験的に知っています。ユマニチュードなどはまさしくそんな効果を系統的に行う方法です。これを、単なる精神的な問題だとか単なるプラセボ効果や気のせいだと鼻でせせら笑う輩に対して、皮膚刺激の知覚神経繊維の反応やらコルチゾル量の測定やらセロトニンなどの脳ホルモンの測定などを基にして行った実験結果が提示されたことは意義が大きいでしょう。

今、知人が線維筋痛症の痛みを取る機器を開発しています。これ、「気のせいとかじゃなくて本当に痛みを定量的に評価してもきちんと効果が実証されてるんだ」と息巻いていましたけど、もしや磁場やイオンの流れのどうこうではなくて、そっと触っていることが意義があったりしないのだろうか、とか思ってみたり。

とにかく、愛情を込めてタッチしてあげること。恋人や最愛の我が子や愛おしいペットたちを撫ぜてあげる感覚で患者さんにタッチすることでたくさんの恩恵がお互いに訪れるなんて、素晴らしいことではありませんか。

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