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2015年4月

エピジェネティックス(後)

さて、この話の中に何度も出てくる単語が『エピジェネティックス』。

Wikipediaによると、「エピジェネティクス(英語: epigenetics)とは、一般的にはDNA塩基配列の変化を伴わない細胞分裂後も継承される遺伝子発現あるいは細胞表現型の変化を研究する学問領域」だそうですが、これこそなんのこっちゃわかりません。いや、何となく分かるんですよ。肥満でいうなら、「肥満遺伝子」があるから宿命的に子どもが太るというのと違って、お母さんの妊娠中の食生活などの環境因子が胎児のDNAに影響を与えてしまうことなんかはまさしくこれ、でしょ?

さすがに付け刃な知識でここに何かを論ずるのは、ムリです。検索して出てきた記事をいくつか並べておきますので、時間があったらお読みください。

環境と遺伝子の間:あなたのエピジェネティクスは常に変化している

エピジェネティクスとは何か?

エピジェネティクス操られる遺伝子の謎

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エピジェネティックス(前)

『肥満症の改善はなぜ、難しいのか?〜ここまで明らかになった!病態解明と治療の最前線〜』(日本内科学会雑誌4月号)という特集で、興味を引くのは、肥満の原因が単なる生活習慣の乱れや肥満遺伝子、あるいは内分泌疾患以外にもあるということです。

(1)環境因子による遺伝子発現制御機構
(2)腸内細菌叢(フローラ)
(3)生体リズム障害

どれもわたしの大好きな内容なので一度や二度はここで取り上げています。当時の常識からするとエキセントリックで眉唾もの扱いされそうな感じで、そのまま話題にあまり上がらなくなったから抹殺されたのかと思ったら、きちんと検証されて今やその筋では常識になっているようで、嬉しい限りです。(2)(3)はテレビでも話題になってきているので省略します。

(1)は要するに胎児としてお腹の中にいるときのお母さんの生活の仕方(精子のレベルでのお父さんの影響もあるとかないとか)がその子の一生を決めるぞ!という話です。妊婦が飢餓状態だと生まれた子どもの遺伝子に飢餓の記憶を植え付けてエネルギーをためやすいカラダになり、しかもそれが一生続くから、妊娠中のお母さんが炭水化物制限したりダイエットに励みすぎる現代の風潮が危険だと。逆に妊婦が過食だと子どもはやせやすいのかと思いきや、あにはからんやそんなお母さんから生まれた子どもは肥満や糖尿病や脂肪肝になりやすいという動物実験があるそうです。

若いお母さん方にお伝えします。子どもの一生はお腹の中にいるときのお母さんの生き方によって決定づけられるのだそうですよ。

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学会誌

日本内科学会雑誌4月号の特集が『肥満症の改善はなぜ、難しいのか?〜ここまで明らかになった!病態解明と治療の最前線〜』だったので、6月、7月の健康講話のいいネタになるなと思って飛びついたのですが・・・久しぶりに学会誌を読んでちょっと残念な気持ちになりました。

医学雑誌って、どうしてこんなに文章が難解なのでしょうか? 平易な表現を使うと何か格のようなものが落ちるのでしょうか? 一般市民向けの文章だったらもっとわかりやすく書かれるのかしら? 医学論文やもっとコアな学会誌(日本循環器学会とか日本糖尿病学会とか)の投稿ならともかく、内科学会のレベルはわたしのようなほとんどシロウトに近い似非医者が一般知識を少しでも高めようと思って読むわけだから、もうちょっと易しく書いてほしかったなというのが素直な感想です。これを読んで「なるほど、なるほど」とスイスイ理解できるような人はきっと内容をご存知な同業者で、この文章そのものを読まないのじゃないかしら(笑)

これから内容紹介しますが、専門用語や化学物質名を除けて何度も読み返してみてもわたしのアタマに入っていかなかった部分は、他人さまに伝授することはできないので捨てて書いています。それでも、ウソを書いていたらごめんなさい。というか、興味がある項目があったら、ぜひご自分で調べてください。    (つづく)

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眼科検診の必要性

成人眼科検診を行えば日本の失明者数が36%減少

第119回日本眼科学会総会のシンポジウム報告の形でMTProに書かれていた記事です。「視覚障害の主要原因疾患は,緑内障,糖尿病網膜症,変性近視,加齢黄斑変性および白内障。この5疾患で全原因の4分の3を占める。年齢は半数が70歳以上、72%が60歳以上とされる」という現状の中、特定健診が始まって以降に眼底検査が激減しているのが大きな問題ではないか、という内容でした。公的資金が乏しい中、特定健診が生活習慣病の動脈硬化性疾患に特化していてそれに明らかな異常が蓄積していない限り眼底検査は対象にはならないのだから、するはずがない。それでなくても特殊な機械が要るし、それを判読する医者が要るのだから、その出資がなくなるのは自治体としては願ったり叶ったり。

正直なところ、糖尿病性網膜症があるのに「まず運動」とかやったら失明する危険性もあるわけですが、でも糖尿病性網膜症は糖尿病のなれの果てなのだから、糖尿病でさっさと病院受診を促すべきで、健診現場で生活療法に抱え込まなければすむはずのことだと思います。その努力を健診検査に委ねないで!と思います。ただし、緑内障(特に正常圧緑内障)と加齢黄斑変性は早期発見のためには眼底しかないです。おそらく自覚症状が出てくるころにはもはや回復は望めないレベルになっているでしょう。成人眼科検診を行ったときの効果シミュレーションでは、失明者減少率が緑内障(45%)と加齢黄斑変性(41%)は糖尿病網膜症(17%)を大きく上回っていた、という事実からもそれは云えることです。『費用対効果』の評価は、国を動かせるかもしれません。

ただ・・・その結果、専門医受診をきちんとしてくれなければ何の意味もありません。この手の<要精検><要治療>判定の精検受診率は極端に低いのです。検査することよりも、病院受診させることに真剣に取り組まなければなりませんが、これ、眼科学会のお医者さんたちが思っているほど簡単なことではありません。健診結果を説明する保健師や医者の責任だと思っているかもしれませんが、大間違いです。専門医たちが如何に日頃から啓蒙啓発活動にまじめに取り組んでいるか、それにかかっていることをお忘れなく。

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モチベーション

先日、NHKの朝のニュース番組で、子どもの肥満対策についての特集をやっていました。今、子どもの肥満は大きな社会問題です。カラダを動かすのはキライ。ファストフードやお菓子大好きで好きなだけ食べられる。大したものも食べられずにカラダを動かす以外の遊びがない子ども時代を過ごしたわたしたちの世代では到底わからないことですが(すいません、わたくしウソをつきました。遊びまわってはいましたがそれ以上に食ってて超肥満児の小学校生活を送ってきました)、そんな今の子どもたちに運動の楽しさやきちんとした食事の大切さを体感してもらう取り組みをいくつか紹介していました。子どもたちは、素直にその成果に喜び、自分のカラダの反応を実感しているようでした。

ただ、問題はこれからです。誰もがわかっていることですが、始めることより続けることがいかにむずかしいか。もちろんきっかけ作りは大切。とにかくまず始めなければ始まらないわけですから。でも、一番エネルギーと知恵がいるのが『継続』。「もうわたしは目醒めたからね、素晴らしい方法を編み出したから、これからは毎日でもやるから」と何度も豪語しながら一ヶ月後には元に戻っている妻の諸々に「コレだもん」と呆れているわたし自身も、これまでに何度人生最後のダイエットを宣伝したでしょう。

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爽やかさん

むかし、まだわたしが新婚だったころ、歩道を歩く若いお嬢さんに目が止まったことがありました。運転中だったからさほどしげしげ見ることはできませんでしたが、助手席にいた妻も気になったようでした。オンナは自分の好みの男性にしか振り向かないけれどオトコは若い女性ならとりあえず振り返る、と運転免許センターの更新講習のときに教わりましたが、そういう次元を超越したお嬢さんでした。顔などまったく覚えていません。ただ、とにかく爽やかだったのです。「なんか今の娘、ものすごく爽やかだったよね」と奇しくもわたしの思いと同じことを妻が云いました。

テレビの中のアイドルさんを除けば、あんな爽やかお嬢さんに会ったのは後にも先にもあのときだけでした。今になって、運転中にふとそんなことを思い出したわけですが、あのお嬢さんは、今ごろどうしているでしょうね。

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空腹は楽しい?

「一日に一回くらい、『めちゃくちゃ腹が減ったなあ』と感じる瞬間があると、意外に楽しいよ。なんか『オレ、頑張ってるなあ』みたいな実感が湧いてきて。」

先日、友人とそんな話をしたときに、「君はよくそう云うけれど、自分はそんな心境にはなれない。やっぱり、腹が減るとイライラするし、早く腹を満たしたいという気持ちになる」と云われました。そうですよね、わたしの感覚の方が普通じゃないですよね。ただ、ここ数年、確かにわたし、腹が減ってもイライラしなくなりました。

考えてみると、わたしがそんな感覚になったのは、朝飯を食わなくなったころからです。というか、『朝飯はちゃんと食わないといけないもの。食わないとカラダに悪い』と思い込んでいたけれどそんなことはない、ということを知ったころからです。『栄養管理はこうでなければいけない』というココロの足かせが消えて、『腹が減れば食うし腹が減らなければ食わない』という自由なスタンスになってから、空腹時のイライラ感が減ったような気がします。もともと空腹時のイライラは、自分は食べる権利があるのに忙しくて食べられなかったとか、まだしなければならないことが山積みでうんざりするとか、あるいはカラダが疲れているのに自分だけ休めないとか、そんな不満のはけ口でしかないと思います。自分の趣味ややりたいことに熱中しているときは、腹が減ってもちっともイライラしませんから。だから、今のわたしは『ココロに余裕がある』ということなのでしょう。

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夜更かしに決まってるでしょ!

夜更かしと早起きはどちらが糖尿病リスクになるか

夜更かしと早起きのどっちが糖尿病になりやすいか?というテーマで論文になることが不思議です。「夜更かしの男性は、早起きの男性より糖尿病、あるいはサルコペニアを発症している率が高かった。一方、夜更かしの女性は早起きの女性より腹部脂肪が多く、メタボリックシンドロームの罹患率も高かった」という、世にも当たり前の結果が出ておりました。

結局、同じ睡眠時間でも夜更かしの方が睡眠の質が悪いことを実証したということ? それと、早起きよりも夜更かしの方が運動しないから筋量が落ちる、というオチ?

ん~、こんなことを常識だと思っているわたしが普通じゃないのでしょうか?

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外食はカロリーオーバー?

外食にご注意 肥満と高血圧を予防するための8つの注意点

保健指導リソースガイドが届きました。外食すると一回で200カロリーアップする、外食を繰り返すと高血圧になりやすい(『高血圧前症』という言葉に妙にこだわっているのはなぜだろう? 『高血圧前症』になりやすいということが高血圧になりやすいということにならないのなら大した問題じゃないじゃないか)、ということです。

確かに、外食ではつい一品多く注文するかも。外で惣菜を買うとき「足りないかもしれない」と思ってつい一、二品多めに買ってしまって後悔するということはあります。でも一方で、単身赴任で外食するようになったら検査データが良くなったというサラリーマン男性を見かけますし、レストランなら一人前なのに同じものを家で作るとつい1.5〜2人前作ってしまって結果として家の方が食い過ぎる、ということもあります。

基本、外食して物足りないお腹で帰ってくることは少ない(そんな時は多分もう一軒寄るかコンビニで何か買って帰る)ですが、わたしは外食が日常ではないから、せっかくの外食の機会にはきちんと食いたいと思ってついご馳走に走ってしまうわけで、それが日常の行事ならもっと適当に注文するような気がしますが・・・。ファストフードは論外として、やはり総じて外では食いすぎますかね? 飲食業さんもそれで持っているわけで、外は罠だらけなのかもしれません。くわばら、くわばら。

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受け入れること

先日のゴルフコンペ。"頸椎症仲間"であることを昨年の忘年会でお互いに知り合った知人が、朝のあいさつ代わりに「最近、首はどうですか?」と声をかけてくれました。「まあ、ぼちぼちですね」と答えて、お互いに「お大事に」と離れて行きました。次にすれ違った知人も、「先生、首は良くなった?」が最初のあいさつ。「まあまあです」と答えてその場を去る。あいさつ代わりの会話です。いまだに缶ビールを飲み干そうとすると腕が痛くなるわけですが、飲み干そうとせずにコップに注いで飲めばどうもないのですから、何も困っていません。まっすぐ前を見て歩いていても腕はいたくなりますけれど、もうすっかり慣れてしまったので、そうなる前にうつむいて調整します。

年末の頃、同じ病気で悩んだことのある脳外科医のアドバイスに従って、診察室の椅子を一番高いところに合わせて見下ろす形でモニターを見ていましたが、いつからかやめました。それよりも一番低いところにしてモニターを見た方が楽だということに気付いたからです。なぜ、って? 理屈ではありません。経験がそれを選ぶのです。

楽しい人生はね、『受け入れること』です。我慢でもなく、不満でもなく、楽な生き方を選ぶこと。辛そうなため息を時々してみせていますけど、実は大したことありません。すっかりカラダに刷り込まれた生活の一部になっていてあまり気にしておりませんので皆さまどうぞお気遣いなく。

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本当はわかっている

「仕事の酒だから飲まないわけにはいかないんですよ」というオヤジさんは多い。先週もそんな受診者さんがおりました。遠方から来られたお客さんのご接待だから、飲まないわけにはいかないのだ、と。

でも、本当は、本人も分かっているのです。それは単なる隠れ蓑で、現代社会では飲まないことが失礼には当たらないということを。宴席を減らすことができなくても飲まないことはできる。お客さんにだけ酒を勧めて自分はウーロン茶を飲んでも何ら失礼ではないし、「すいません、ドクターストップなんで」と答えても決して非難はされない時代です。「おまえ、おれの盃が受けられないのか?」とか「まあ今夜だけは飲んでも大丈夫だよ」とか冗談で云ってみたとしても、相手は本心でそんなこと思ってはいませんし、それで場が白けるとも思っていません。最近は下戸の男性は少なくありませんし、アレルギーを無理強いして煽ってはいけない風潮だからです。それも含めて全部わかってるのにその上で「断れない」と云っているのは、自分が酒好きだから、できたら大義名分の下で堂々と飲食したいからに他なりませんよね。切れ者のやり手なのだから、本人はちゃんとわかっています。

悪あがきはやめて、そろそろ観念しましょうよ。その健診データの悪化に対する改善策は、残念ながら酒を飲まない方法しかないのですから。

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春の花たち

春です。いい季節になりました。愛犬を連れて近くの公園を散歩していると、とても鮮やかな色の花が所狭しと咲き誇っているのに気づきます。赤、ピンク、紫、オレンジ、黄色、白・・・眺めながら、ココロから「きれいだな」と思いました。花の名前もほとんど知りませんが、ここにはきっと毎年同じ華やかな色の花が咲いていたはずです。でも、いつもはまったく気に留めなかった。それが今年はこの花たちが勝手に私の目の中に飛び込んできます。

なぜだろう? こんなステキな季節の変化を”当たり前のことだ”と思っていたから気にならなかったのだろうけれど、それをココロから愛でる気になったのは、なぜだろう? 最近未曾有の異常気象が続くから、”当たり前”が訪れたことに安堵するようになったのかしら? それとも、単純に歳をとったせいなのか?

散歩中に、そんな自分の変化にちょっと感動しながら、時々こっちを見上げる愛犬のアタマを撫ぜて、「まあそんなことどうでもいいかな」とひとりつぶやくわたしです。

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鎮痛剤は感情のすべてを抑える?

鎮痛剤のアセトアミノフェン、喜びも抑える

サイコロジカル・サイエンス誌(電子版)に掲載された論文によると、鎮痛剤に含まれるアセトアミノフェンは痛みだけでなく心理的苦痛を弱める効果があるのだけれど、それだけでなく喜びや楽しいという感情も弱めて感情の幅を狭める作用がある、とのことです。研究は、大学生を対象に、様々な写真40枚に対して楽しいと感じるか否かを、アセトアミノフェンを飲んだ群と飲まなかった群に分けて比較検討したもので、すべての写真について、前者は後者より感情の度合いが有意に低かったそうです。

痛みを和らげて爽快な気分になるのが頭痛薬で、わたしもよく使います。薬効的には「オピオイド系鎮痛剤(モルヒネなど)と異なり、興奮、眠け、などの副作用がなく、依存性、抵抗性および禁断症状に関する問題が完全にないという利点がある(Wikipediaから抜粋)」とありますが、その代わりに「あまり効かない」と陰口をたたく輩も。まあ、常用するくすりでもないので、感情が鈍磨するとしても使用するでしょうが、楽しいデートの前に頭痛薬を飲んだがために恋人へのラブラブな気持ちが目減りするのだとしたら、ちょっと損かもしれませんね(それでも、飲まずに痛いアタマを抱えてイライラすることを選択するヒトはいないでしょうけれど)。

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低炭水化物ダイエットの心得

ここのところ2人続けて同じような男性受診者にお会いしました。日ごろ特に生活習慣病対策はしていないけれど、ゴルフのときや温泉センターなどで体重計に乗ってちょっと体重が増えたなと思ったらそのときだけ数日ごはんを食べないようにするそうです。そうするとすぐに体重が減るので、それを繰り返して調節しているとのこと。

自信ありげな二人ですが、健診結果を見ると、一人は直線的に糖尿病の世界に足を踏み入れていましたし、もう一人はやせているのに内臓脂肪だけが多くなっていました。低炭水化物ダイエットはわたしも経験して有効な方法だとは実感していますが、時どき思い立ったように突発的に飢餓状態や脱水状態を作ると、カラダが常に臨戦状態にさらされるのでどんどん貯めるカラダを作り上げてしまいます。飢餓に対抗して生き延びれる体質作りをするからでしょう。細胞内脱水のおかげで体重はすぐに変化しますが、ちょっとした気まぐれに右往左往するようではすぐに滅びてしまいますから、カラダの中は粛々と冷静に準備していきます。だから、低炭水化物ダイエットを始めたらその飢餓状態が当たり前の状態になるまでは毎日習慣的に続けることが肝要だということを忘れてはなりません。

人間のカラダを見くびっては困ります。

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なぜ閉めない?

ダイエットのために妻が少林拳を習い始めたので一緒に行くようになって一年半。その効果はほとんどわからない(かえってたくましい体つきにはなりました?)ですが、その後に近くの温泉センターに入るのが楽しみで、続けています。

この地元民ばかりの丘の上の温泉センター。脱衣所と浴室の間にあるガラス戸に大きな字で『きちんと閉めてください』と書いてある。さらに近づくと取っ手のところにも『きちんと閉めてください』と書いてある。

にもかかわらず、ここの利用者は閉めません。上がるために出口近くで身体を拭いているといい年をしたオヤジが半端に10センチくらい開けたまま出て行く。「ちゃんと閉めろや!」と聞こえない程度の舌打ちをしながらわたしがキチンと閉めるのですが、入れ違いに脱衣所から入ってきたオヤジがまた嫌がらせのように10センチほど開けたまま行きやがる。「バカかお前ら、大の大人のくせして」とつぶやきながら音を立てて戸を閉める。毎回こんな感じでちょっとうんざりです。大人たちは如何ともしがたいけれど、子どもたちや若者たちまでもが開けたままにするのが悲しい限り。ほかの町の温泉センターではほとんど見られない光景なのだけれど、一体どういう了見の町民性なのかしら。

いかん。グチ書くと長くなる。だれも興味がないのに。

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居酒屋

先日、街中の居酒屋に行きました。総勢17人の宴会。19時に始まったのはいいが全員の飲み物が揃うのに10分以上かかり、その後のお代わり分は一向に来ません。『2時間飲み放題』を謳い、次の予約も入っているから時間厳守でお願いしますと云いながら10分も15分も空のグラスを放置させるのは、もはや詐欺行為だぞ!と徐々に怒りが増してきました。「一体、どんだけ待たせるとビール持って来るんかい?」と注文を取りに来た青年に云ったら、きちんと教育された満面の笑顔で「はい、すいません、少々お待ちください」と答えたので、切れました。「あんた聞き流してるよね」と云って立ち上がるなり厨房からの取り出し口まで行ったら、また違うイケメンが同じことをほざく。「なに云ってんだよ。飲み放題の時間制限つけておきながら持ってこないのは犯罪だろうが!」・・・血相変えた酔っ払いオヤジ(いやまだ酔っ払わせてももらえてない)の形相にやっと慌てて厨房からのピッチャー奪い取って持ってきてくれましたが、結局その後も同様。最後までグラスが空の時間の方が多かった2時間でした。

何が悪いかといえば単純に『要領』なのですが、一気に注文が入ってさばけてないというのでもない。バイト生みたいなボーイたちは厨房の中で準備される料理や飲み物をぼーっと待っているだけで中を急かすでもない。状況判断して作業を切り盛りする切れ者の現場責任者が存在しないのでしょう。別の人間が何人か文句を云いに行って、結局同じ顔で帰ってきました。「彼らに文句云ってもムダ。ここはこんな店よ」と。基本、楽しく飲みたいなら怒ったもん負け。二度と来なければいいのだからと、大人の対応。当日は怒り心頭で帰ってきたけれど、たしかに翌朝にはどうでも良くなったから、そんなものですね。実は、今年の1月にお芝居を観た後で公演関係者たちと飲んだのもこの店だったのです。意外な人気店だから、当分何も変わらないとみた。

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キータッチ

パソコンの打ち間違えが増えてきて、これは老化現象だ! とショックを受けた話題をここで最初に書いたのはもう5年以上も前のこと。さらに昨年にも。

もうすっかり慣れっこなわけですが、これにiPadが参入してきてまたまたバージョンアップです。パソコンの一つ一つ飛び出た独立性の高いキーですら叩き間違うのだから、こんな平坦な紙に書いた絵のようなキーを叩き間違えない方がおかしい。実際に、aを触ったつもりがとなりのsになり、nのつもりがmになる。これが現実です。ボールを打つときは、芯を食わない限り思ったところに飛びませんし、大体あの辺かなというアバウトなシュートでは点は決まりません。自分のキータッチがここまでアバウトだったのだと思い知らされております。

老化現象なのかもしれませんが、もはやそんなことどうでもいいです。むしろこのアバウトさをわたしのキャラクターとして受け入れましょう。もちろん、キータッチするたびにキーの色が変わるiPadだからこそ、リハビリテーションの一環みたいなものでもあります。開き直って、楽しく脳トレいたしましょう。

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携帯電話・スマホの汚さときたら

台所の細菌汚染の原因:1位はキッチンタオル、思わぬ伏兵は…

CareNet2015/4/8配信号にはこんな記事もありました。もちろん、台所における最大の汚染源が手ふきタオルであることくらいは、一般の皆さんもご存じでしょう。キッチン洗剤のCMや健康番組でも時々云われていますから。「布タオルは食中毒を引き起こす細菌に汚染されやすい。肉の調理中に布タオルを使用したら洗濯に回すこと。もしくはペーパータオルを用いてその都度捨てるとよい」~手ふきタオルはやはりペーパータオルにするか拭かないかが一番なのだろうなと思いますが、もう一つの伏兵が、携帯電話やタブレットだった、というのが気になりました。

そうなんですよね。ネットで料理レシピを見ながら料理しているヒトなんてそう多くはありません。料理中くらい触らなくてもいいでしょ?と思うのだけれど、うちの妻も料理中に台所で普通にスマホをいじっています。静かに向こうを向いて立っているなと思ったらスマホとタブレットを並べて必死に盗人ゲームに没頭しているなんてこと日常茶飯事です。

これはつまり、台所だけの問題ではなく、医療者が細菌播種の媒体になっているのと同じレベルで携帯電話・スマホの感染媒体率はかなり高いことを意識しないといけません。手洗いは励行しても、携帯電話・スマホを外から帰ってくる度に消毒するヒトなんて、いないでしょうから。

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ヤル気スイッチ

6月の講演用に、ライザップのCMの写真とわたしの直線的に減少した素晴らしい体重グラフの写真とをスライドにしました。話のネタにするためです。いまだに現代社会の最大の関心ごとであるダイエット。大したことではないのだけれどなかなか達成できないダイエットの問題提起はひとつのポイントになると思ったからです。

その大筋はおいおいお書きするとして、どうやったらダイエットできるのか・・・そのことを自己体験から論ずるならば、ことは極めて簡単。ヤル気と体質です。「やればできることなんてわかっているけど、ヤル気が起きない」という理由で参加したWellness Programのおかげで簡単に10キロも減量しました。そのprogram期間が終わった途端にまた脇腹の緩さ加減が復活しつつあることは、まさしくこの理論を裏付けています。ライザップもまた同じ。それがどれだけ大変でも、直近に迫った必ず達成せねばならない目標があるなら、そこにパーソナルトレーナーが関与している限り、人間は必ずがんばりますから、当然の結果でしょう。

でも、そんな他人の成果を見ても、まずヤル気スイッチは入りません。すごいね。わたしもあんなになれたらいいね。うらやましい。とは思うのだけれど、自分には特別な切羽詰まった事情はないわけだから。「やればできる。でもヤル気になれない」は否定のしようもない真理。そこに惨憺たる健診結果を見せつけられても、動脈硬化の画像を並べられても、そんなことでは動きませんなあ。人間はそんな尻軽ではありませんもの。

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胎児はひそかに苦しんでいる

胎児の表情が母親の喫煙で変わる?

2015/4/8配信のCareNetにあるこの論文はかなり衝撃的な画像が含まれています。

胎児20例を対象に、妊娠24~36週の間に4回の4D超音波スキャンを実施したところ、母親が喫煙している4人の胎児はそれ以外の胎児に比べて口の運動の速度が有意に速かったほか、顔に触れる動作の頻度が減少するのに長い期間を要することがわかった、というものです。これは、妊娠中の喫煙が胎児の中枢神経系の発達に影響を及ぼすためだと考えられる、と結論づけています。妊婦さんのストレスやうつ状態も影響は受けるけれど、それらを感じているお母さんの中で比較してもやはり喫煙者の胎児に有意にその変化が見られたそうです。

ニコチン作用や低酸素血症の影響が直接胎児に出てくるのは当然想像できることですが、生まれてきた赤ん坊の健康状態に客観的な問題はみられていないだけに、喫煙習慣のあるお母さんはストレスが云い訳になってなかなかタバコを止められないでしょう。でも、わが子のお腹の中でのこの苦悶状の表情を画像でみせつけられたら、きっとタバコなんて即座に止めるでしょうね。それくらいインパクトの強い写真です。これはもちろん、間接喫煙でも云えることだと思うのですが、スモーカーのお父さんがいる家庭での検討はどうなのでしょう?

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セイちゃん、ごめんね。

昨日、良い天気だったので愛犬セイラの散歩に行ってあげたいと思いました。終業時間にすぐに出たかったのですが、何かと雑用があって予定より1時間遅くなりました。着替えて慌てて職場の駐車場に行って愛車を動かそうとしたとき、突然フロントガラスに小さなしずく・・・「え?雨?」・・・大急ぎで愛車を走らせたのですが、想いとは裏腹に、みるみる大粒な雨に変わっていってしまい、結局散歩どころではなくなりました。

「なんてこった! こんなことになるとわかっているなら、職場のフィットネスジムで運動してから帰ったのに!」・・・と、2ヶ月前のワタシなら絶対にそう思ったでしょう。でも、昨日は、運転しながら安堵する自分の姿を実感しました。「あーあ、残念。でも、雨になったんならしょうがないよね」と自分に云って聞かせる姿ときたら、「毎晩接待だから休肝日とかはムリなんですよ」と云い訳するメタボ腹オヤジとほとんど同類ですね。

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同じことはしない。

まあ、萎みすぎていたのだから良いといえば良いのですが、わたしのカラダ、いとも簡単に元に戻って行こうとしています。この腰の辺りが突っ張る感じとL寸のパンツのお尻を包む力が強くなった感じと、ほんの数ヶ月前まで感じていた懐かしさです。

朝飯食わずに昼の手弁当の時間まで何も口にしなきゃ絶対にキープできると思っていたのだけれど、甘かった。歩く量も以前に戻ったね。少ないわけではないけれど、歩数計つけてたころの数字へのこだわりがなくなったから、あと1000歩分歩こうかとか、雨だからフィットネスジムに行ってから帰ろうかとか、ワンの散歩ができないから一人で夜の散歩に行こうとかいう執念が薄れてきたのだね。

まあ、かといってまた歩数計持ったり体重測定を毎日したりの生活に戻す気は直近にはありません。基本、修行僧の道を歩まないとキープできない生活パターンはやり方が間違っているか、考え方が甘いかのどっちかだから、何か他の方法を試行錯誤してみましょう。この4ヶ月間が楽しくなかったわけじゃないけど、それは期間限定のトライアルだった上に想像以上の結果が出ていたからできたのだから、まあ同じことの再試行は最後の砦ですね。 さて、何をしましょうかね〜。

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退職後の健診

時々、ふと思うことがあります。わたしが定年退職した後、人間ドックをわざわざ受けに行くだろうか?  もちろんどこかで働く限りはなんらかの形で受けるでしょうし家族にも受けさせるでしょう。でも、年金生活だけになったとき、どうするだろう?と。

もちろん予防の大切さは誰よりもわかっていますし、退職後の方が病気が発覚したりがんが見つかったりする可能性は当然高くなるわけだから、きちんと受けるべきであることは承知しています。でも、先立つものがね。年金生活で給料もない中で、生活切り詰めてまで受けるかな。せいぜい地区の基本健診を受けるかどうかでしょうけど、これがまた大した内容じゃないことを知っているから単なる自己満足だわな、とバカにする。今は色々な補助制度があるけれど、結局金はいるわけだから、やはりある程度の余裕がないと受ける気にならないだろう。外来受診中の患者さんの内服薬の自己中断の原因も経済的なことが大きいし、自分も自信はありません。病気は背に腹は変えられないから結局通院するでしょうけど、健診となると・・・。

今、自分の恵まれた環境の中で当然のことのように思っていること、ちゃんと手続きすれば微々たる出費で受けられるぞとかもし病気が進行するまで見つからなかったらそれこそ医療費が大変だぞとか、そういうごもっともな意見も皆、金に余裕のあるヒトの戯言でしかないのじゃないか? と思うようになってきたわたしって、初老期うつかしら。

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初めて知った事実

メガネをかけて本や新聞を読んでいた人が、横から誰かに声をかけられた時に慌ててメガネを外して見上げる姿を見て、「メガネをかける習慣がないから、メガネ姿を見られるのが恥ずかしいのかな」とか思っていましたが、自分が初めて老眼鏡をかけてみてやっと真実がわかりました。

ただ単に、老眼鏡のまま見上げる(近く以外を見る)と、ボヤけて何も見えなくなるだけのことなのですね(笑)

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一億総モデル時代?

”走って痩せる、その極意!”

みたいなキャッチコピーが表紙に踊る雑誌を通りすがりに見かけながら、異常な世の中になったものだなあとクビをかしげる今日この頃。

スゴイですねー、やせましたねー!
ちょっと太りました? がんばってやせましょうね。
やせるのに効果があるサプリを見つけたんですよ。

人生をやせられるかやせられないかで区別するのが世間の常識になっているのが、気になって気になってしょうがありません。社会全体が健康に目を向けるようになったことは予防医療に携わる者としてはとても嬉しいことなのですが、『やせること(やせられること)』が至上の達成点(理屈はどうであれ、"太れない体質"を除けば、現代社会はやせることができた人が勝者である)という考え方、ちと度が過ぎてませんでしょうか?まさしく『 一億総モデル時代』? まあ、目的は何であれ、努力することはいいことではありましょう。結果として心身ともに健康であれば、それはそれでいいのかもしれませんけどね。

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年度始め

最近、また文章が長くなってきた。2015年度は初心に戻って、文が冗長にならないこととグチや悪口を書かないことを守ります。

いやいや、iPadというオモチャを手にしてからというもの、思いついたらiPad にメモ書きするようになったのだけれど、そうすると、なんとなく長く書いちゃうわけですよ。前は推敲して削る努力とかしてたけれど、ま、いいかって・・・そういうとこいい加減になってきましたよね。

はい。んじゃまた明日から頑張りますので、今年度もよろしくお付き合いくださいませ。

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なぜ伝わらない?

日本抗加齢医学会プレシンポジウムをわざわざ聴きに行ったのは、『AGE』の山岸先生とスロージョギングの田中先生の話を聴きたかったからなのですが、実はお二人ともちっとも面白くなかった。糖まみれになって劣化したタンパク質の話と、人間は歩くのではなく走るように作られた話や子どもたちの筋力が落ちたのは校区が狭く区切られたためだという話・・・前に研究会やランチョンで聴いたときは、もっと面白くてグイグイ引き込まれるような話ぶりだったのに、ちょっと残念でした。

割り当て時間が短かったこともあるのでしょうが、思うに、どちらもその筋では有名な内容になってしまって、今回の聴衆がほとんど身内だったから、わかっている内容を今さら?という感じになったのでしょうか。あるいは聴衆が少なくてココロが折れたのでしょうか。メインの理論の説明を周知のこととして端折ってしまっているから芯のない話になってしまって、拍子抜けでした。

実は最近わたしも自分で話しながらそういうことがあります。話しながら、「何か違う」という感じ。「先生のお話がとてもわかりやすくて面白かったので、ぜひ自分の地区でも話してください」とか「毎年話していただいてとても好評なので今年もお願いします」とか云われて社交辞令だとはわかっていてもつい引き受けてしまうわけですが、「こんな話、みんな知っているだろう?」とか「毎回同じ話じゃ飽きてしまうのでは?」と、自分が勝手に気を回してしまう。そうすると、つい「ご存知の通り」という云い方で端折ってしまうのです。終わった後で毎回反省するのですが・・・相手の反応を気にせず毎回寸分違わず同じことが話せるようになって初めてプロと云えるんだよ、とむかし指摘してくれた友人の言葉が正解なのだろうな、と改めて認識した次第です。

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イイゴタール

終末糖化産物(AGEs)とか糖化ストレスとかはこれから必ず脚光を浴びるようになるでしょうから、その筋の方はちゃんと勉強しておいて損はないと思います。先日のプレシンポで戴いた雑誌の一ページをこっそりコピペします。これは創刊準備号で正式な売り物じゃないみたいだから、大丈夫でしょう。

『AGE』をためずに老化を防ぐ〜食べ方&調理のコツ(『イイゴタールを科学する。』創刊準備号から転記)

  コツ1 血糖値を上げない"GI値"の低い食品を選ぶ。
  コツ2 食物繊維の多い食品から先に食べる。
  コツ3 酢やレモンを使って、血糖値の上昇を抑える。
  コツ4 ファーストフードはなるべくさける。
  コツ5 『AGE』を多く含む食品を食べ過ぎない。
  コツ6 "人工甘味料"の入った清涼飲料水はなるべくさける。
  コツ7 箸置きを使い、時間をかけてゆっくり食べる。
  コツ8 "蒸す・ゆでる・煮る"など、水を使って調理する。
  コツ9 アンチ『AGE』食品を活用する。
  コツ10 電子レンジを使った調理、温め直しは控える。

ま、わたしにしてみれば新しいことなんか何も書いてないのであまり面白くありませんが、最近、コツ6ができてないかな。コツ10も意図的ではないけれど、ちょっと増えているかも。詳しいことを知りたければ、山岸先生の著書でも買ってください(笑)

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抗加齢医学プレシンポ

第15回日本抗加齢医学会総会プレシンポジウム
「抗加齢医学の最新・最先端情報!」

を聴講してきました。福岡大学に行くのは実は生まれて初めてでした(たぶん)。階段式の大学臨床講義室の空気感を味わいながら、学生時代には座ったこともないような前の方の席で面白いお話を聞くことができましたが、クローズドの会でもないのにPRが下手すぎて、席がガラガラだったのが残念でした。

「アンチエイジング」とは、時計の針を少し戻してその進みを遅らせることであり、そうやって得られる健康寿命が人生に何の得をもたらすのかを見据えなければならない。「バランスのとれた食事と適度な運動」・・・当たり前のことだけど、つまらなければ長続きはしないから、楽しく頑張れる方法を考えて欲しい、と塩谷信幸先生。久留米大学の山岸昌一先生といえば、ここでも紹介したことのある『AGE』〜糖化ストレスを抑える方法。福岡大学の田中宏暁先生といえばスロージョギング。そして、柳瀬敏彦先生のお話では、アンチエイジングのためには成長ホルモンを刺激して分泌を促すことやDEHA-Sの分泌を促すことが大事・・・それらはもちろん商業ベースの商品や自己責任の並行輸入ホルモン剤でも補充できるが、食事や運動や睡眠といった基本的な生活療法の中にしっかり存在することを学びました。時間がなくて森下竜一先生のお話まで聴けませんでした。

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ヒマだ。

わたしの仕事は、一年のうちで年度末の1〜2週間と年度始めの1〜2週間のこの時期だけがヒマです。夏場の繁忙期と比べると半分以下の仕事量になる日もあります。

せっかくヒマなのだから、今こそ日ごろできなかった自己啓発の勉強をすべきだ! ずっと読もうと思って読めなかった本をまとめ読みできる! 今のうちに講演用のスライドを整理すればいい! 次年度の事業計画をきちんと練るべきだ! などと毎年アタフタしていましたが、そんなこと考えること自体をやめました。なーんもしない!「もったいない、人生の限られた時間なのに」という自分からの批判を甘んじて受けます。

「せっかくの休みなのに何でわざわざ押入れや部屋の整理なんかしなきゃならないの?」と妻が半ギレ状態で叫んでいるのを聞くにつけ、今しかできないだろうが!とか思っていましたが、いやいや、たしかに、せっかくの休みにしたくもないことしてたらそれで隙間が埋められてかえってもったいない。どうせ急にできた隙間をムリに埋めようとしたところでガラクタばかりで埋め尽くされるかアタフタしながら結局何も身にならなかったとボヤくのがオチ。いいや。これからの長くもない人生がスッカスカで終わっても、あるいは逆にやりこなせずに中途半端な未完のまま終わっても、だあれも困りゃしないのだから。どうしてもしなきゃいけなくなって、にっちもさっちも行かなくなって、どうしてあのときにしなかったのだろうとか後悔しながら慌ててやっても、きっとなんとかなるものよ。今までなんとかなってきたのだから。・・・それにしてもヒマだなぁ。

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