鎮痛剤は感情のすべてを抑える?
サイコロジカル・サイエンス誌(電子版)に掲載された論文によると、鎮痛剤に含まれるアセトアミノフェンは痛みだけでなく心理的苦痛を弱める効果があるのだけれど、それだけでなく喜びや楽しいという感情も弱めて感情の幅を狭める作用がある、とのことです。研究は、大学生を対象に、様々な写真40枚に対して楽しいと感じるか否かを、アセトアミノフェンを飲んだ群と飲まなかった群に分けて比較検討したもので、すべての写真について、前者は後者より感情の度合いが有意に低かったそうです。
痛みを和らげて爽快な気分になるのが頭痛薬で、わたしもよく使います。薬効的には「オピオイド系鎮痛剤(モルヒネなど)と異なり、興奮、眠け、などの副作用がなく、依存性、抵抗性および禁断症状に関する問題が完全にないという利点がある(Wikipediaから抜粋)」とありますが、その代わりに「あまり効かない」と陰口をたたく輩も。まあ、常用するくすりでもないので、感情が鈍磨するとしても使用するでしょうが、楽しいデートの前に頭痛薬を飲んだがために恋人へのラブラブな気持ちが目減りするのだとしたら、ちょっと損かもしれませんね(それでも、飲まずに痛いアタマを抱えてイライラすることを選択するヒトはいないでしょうけれど)。
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