本当はわかっている
「仕事の酒だから飲まないわけにはいかないんですよ」というオヤジさんは多い。先週もそんな受診者さんがおりました。遠方から来られたお客さんのご接待だから、飲まないわけにはいかないのだ、と。
でも、本当は、本人も分かっているのです。それは単なる隠れ蓑で、現代社会では飲まないことが失礼には当たらないということを。宴席を減らすことができなくても飲まないことはできる。お客さんにだけ酒を勧めて自分はウーロン茶を飲んでも何ら失礼ではないし、「すいません、ドクターストップなんで」と答えても決して非難はされない時代です。「おまえ、おれの盃が受けられないのか?」とか「まあ今夜だけは飲んでも大丈夫だよ」とか冗談で云ってみたとしても、相手は本心でそんなこと思ってはいませんし、それで場が白けるとも思っていません。最近は下戸の男性は少なくありませんし、アレルギーを無理強いして煽ってはいけない風潮だからです。それも含めて全部わかってるのにその上で「断れない」と云っているのは、自分が酒好きだから、できたら大義名分の下で堂々と飲食したいからに他なりませんよね。切れ者のやり手なのだから、本人はちゃんとわかっています。
悪あがきはやめて、そろそろ観念しましょうよ。その健診データの悪化に対する改善策は、残念ながら酒を飲まない方法しかないのですから。
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