退職後の健診
時々、ふと思うことがあります。わたしが定年退職した後、人間ドックをわざわざ受けに行くだろうか? もちろんどこかで働く限りはなんらかの形で受けるでしょうし家族にも受けさせるでしょう。でも、年金生活だけになったとき、どうするだろう?と。
もちろん予防の大切さは誰よりもわかっていますし、退職後の方が病気が発覚したりがんが見つかったりする可能性は当然高くなるわけだから、きちんと受けるべきであることは承知しています。でも、先立つものがね。年金生活で給料もない中で、生活切り詰めてまで受けるかな。せいぜい地区の基本健診を受けるかどうかでしょうけど、これがまた大した内容じゃないことを知っているから単なる自己満足だわな、とバカにする。今は色々な補助制度があるけれど、結局金はいるわけだから、やはりある程度の余裕がないと受ける気にならないだろう。外来受診中の患者さんの内服薬の自己中断の原因も経済的なことが大きいし、自分も自信はありません。病気は背に腹は変えられないから結局通院するでしょうけど、健診となると・・・。
今、自分の恵まれた環境の中で当然のことのように思っていること、ちゃんと手続きすれば微々たる出費で受けられるぞとかもし病気が進行するまで見つからなかったらそれこそ医療費が大変だぞとか、そういうごもっともな意見も皆、金に余裕のあるヒトの戯言でしかないのじゃないか? と思うようになってきたわたしって、初老期うつかしら。
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