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残留PCB

食品中の残留PCBは高血圧リスク

残留有機汚染物質であるPCBは、食べものを通して体内に入ってきて徐々に蓄積します。一時期、光化学スモッグや大気汚染などの公害の原因として毎日のようにニュースに出てきた単語です。その後、含有量の制限が厳しくなって、そのために表には出てこなくなりましたが、現代社会の中で商品を作っていく上では必ず”微量”ながら含まれている物質です。今回、スペイン・ナバーラ大学のCarolina Donat-Vargas氏らがPCBの食品由来摂取量と高血圧発症についての大規模前向きコホート研究の結果を報告したそうです(Hypertension誌2015年4月号)。

ま、CareNetに書かれている内容はとても簡単なもので、PCB摂取量と高血圧発症リスクの間に相関関係(p=0.017)が見られたとだけ書かれています。実は、最後に必ず書かれる「しかしながら、さらなる長期的検討により、本結果を確認する必要がある」に意味があります。産業界や大企業が絡む健康被害の研究は強力な政治的な圧力が必ず介入してきますから半端な結論は出せません。今後、否定されることのない前向きな研究成果が出ることを祈るばかりです。

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