ニューデシン
さてさてこの聞き慣れない物質、GW明けの新聞紙面をこっそり賑わわせているみたいですが、ご存じですか。
<肥満に関わるタンパク質特定 京大など、薬剤開発に期待>(日本経済新聞)
<脂っこい食事続けても太らない? 特定のたんぱく質発見>(朝日新聞)
体内に存在するニューデシンというタンパク質が太りやすさに関わる作用をしていて、遺伝子操作でニューデシンを作れないようにしたマウスの実験で高脂肪食を食わせても太らないことを確認したのだそうです。ニューデシンに脂肪分解を促す交感神経の働きを抑えてエネルギー消費を抑制する作用があるためで、このメカニズムを解明できたら肥満対策の薬剤が開発できるかもしれない、とのことです。
検索すると、「何でも好きなものが食べられる時代が来る!?」とか「太らない薬がもうすぐ開発される!?」とか、早速この内容を紹介するブログも見受けられます。
でも、わたし、なんかしっくり来ないんです。もともとこんなタンパクが存在すること自体、生命維持のために重要だからなわけですから、こういうひとつのタンパクを抑えるクスリの開発とか、そりゃできるのかもしれないけれど、そんなことして大丈夫なのかしら? このマウス実験では、「普通食を食わせたらやせていった」とも書かれています。なんか、間違った(破滅の)方向に向かってないですかねぇ。
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