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道しるべ

我が家の近くに水前寺江津湖公園というのがあります(最近は、くまモンの地上絵でニュースに出たこともあります)。ここ10年弱の間に急速に整備されて立派な公園になりましたが、わたしがここに済むようになったときには、この場末の公園に行くには小さな迷路のような道路を巡っていかないと辿り着けませんでした。

先日、イヌの散歩をしていたらむかしからある住宅街の中の小さな交差点に『江津湖公園駐車場600m→』という案内板をみつけました。迷い込んだドライバーさんが聞くから地域の人が作ったのかもしれません。思いがけない道標だったので、「へえ、こっちから行くんだ?」とそれに従って歩いてみたのですが、突き当たりは車両通行止めの歩道でした。「あら?」と思いました。たしかによくここでUターンしている車を見かけますが、あれはこういうことだったのですね。実は、突き当たる前に左に曲がる小径があります。ここで左折すると目的の駐車場前に到達できることを知っています。その肝心な曲がり角に何の標識もないから、「そりゃ直進するよな」と苦笑いしましたが、「600m」というのがその地点なのかもしれません。

新宿駅とかの都会の大きな駅で、目的の出口を探してあちこちに掲げられた矢印表示を追いかけていってたら、突然何も表示されなくなって、大人数が縦横無尽に行き交う地下広場で途方に暮れたことはありませんか?「え、どこに行ったらいいの?ここまで引っ張ってきてどうしてこの一番肝心な場所で放り出すのよ~!」と、アタマが真っ白になったりします。ここまで来たら分かるでしょ?という意味でしょうか?「初めて来る田舎モンに、そんなん分かるかー!」と大声を張り上げたくなる瞬間・・・この無責任な道しるべをみながら、ふとそんなことを思い出しました。

もっとも、今時の方々はスマホのナビ機能で探知機よろしくスマホを眺めながら歩いて行くから、わたしのようなお上りさんでも迷子になることはないのでしょうかね。

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