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水銀血圧計

うちの病院ではJCI初受審のころにたしか水銀血圧計は撤廃させたのではなかったか?「割れたら大変なことになる、そんな危険な物質を使うなんて危機管理の観点から考えてありえない」と云われて。

もともと血圧は「水銀柱を何ミリ押し上げるか」、というのが基本。だから単位は「mmHg」なわけで、最近は電子血圧計にとってかわろうとしているのだから、この機会に単位を変えたらいいのにと思うのですが、いかがでしょうか(多分、気圧の単位=ヘクトパスカルと同様に、最初は変でもすぐ慣れると思う)。

先日、日本高血圧学会が水銀血圧計についての見解を発表しました。2020年以降に水銀の輸出入などが原則禁止されること、2013年に「水銀に関する水俣条約」が採択され、日本を含む世界各国で同条約の発効に向けた準備が進められていることなどから、今後の対応準備について書かれているそうです。まあ、昨年発表されたガイドライン(JSH2014)では血圧測定に関する記載で「標準的には水銀血圧を用いた聴診法」を推奨しているとなっていたわけだから、血圧測定はまだまだこれが基本なのでしょうかね。

[水銀血圧計の使用と水銀血圧計に代わる血圧計について]

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