生き様を眺めていたい
保健師さんって、結果判定からものを考えるでしょ?・・・カンファレンスするようになって気づいたけれど、それでいいのかな。
「この人、急にこの値が良くなっているけど、何かしてるのかな?それとも忙しくなった?正常値だけど去年より急に下がっているのは、何かホルモンの病気じゃないのかな?そんな体調変化は言ってなかった?」・・・結果表を見ながら問診をとった保健師さんにそんな質問をしても、期待する答えが返ってくることは稀です。たぶん、着目点そのものがわたしと違うんだなと思っています。まず指導ありき、まず精密検査ありき、まずそれを確認しておきたい。こうあるのは、云うなら「職業病」なのだと思いますけど、そんなことどうでもいいじゃない?この人の人生考えたら、もっと一緒に検討しておきたいこと、他にあるよね、と思う。
時間的にも余裕がないのにそんな嫁いじめのような質問をして申し訳ありませんが、わたしは健診結果の数値にはあまり興味がなく、この一年にこの人にどんな人生が加わったのかを想像するのが何よりも好きです。わたしは、生き様というか、異常値じゃなくて、もっと人間全体を見守る医療者でありたいのです。
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