サイバー心気症?
最近は、『●●年齢』とか『あと何年生きられる』とか、あるいは『○年後の死亡率は何%だ』とか、そういう具体的な数字の提示がはやっていて、受診者受けも良いというので、健診現場や健康産業現場では良く使われます。デジタル数値はそれの真偽にかかわりなくどんなときでも必ず値を表示して、数字が一人歩きする危険性ははらんでいるとはいえ、やはり行動変容には重要なツールのようです。
このたび、5年以内に自分が死亡するリスクがどの程度かが推定できる計算ツールをスウェーデン・Uppsala UniversityのErik Ingelsson氏らが開発したそうで、MTProに紹介されていた(もともと英国人のデータなので40~70歳の英国人が使用すると想定されています)ので、早速わたしもやってみました。
わたしは(英国人ではありませんが)、Ubble age(自分の死亡リスクが何歳の平均リスクに相当するか)が50歳、5年以内の死亡確率2%でした。わたしにもわかる簡単な英語の質問でしたので、一度やってみてください。
「(計算ツールを)自分の健康に対する意識向上につなげられるか、あるいは“サイバー心気症(cyberchondria)”の原因になるだけかは議論の余地があるところだ」と指摘されてはいるけれど、5年という近場の想定だからこそ、それが想像以上に悪くても、ちょっと落ち込んだ後にがんばるカテにはなるのではないかと思います。やる気スイッチをどうやったら押せるか?ということで云えば、これはちょっと面白いツールかもしれません。あくまでも英国紳士用なのが、残念ですが。
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