運動突然死
第21回日本心臓リハビリテーション学会総会のシンポジウムで前述のAntonio Pelliccia氏が、運動時の心臓突然死についてまとめられました。
●運動を始めると、運動をほとんどしない人に比べて死亡率が44%も低下するが、強すぎる運動は返って危険性を高める。
●心臓突然死について、成人の場合はカラダを動かすアスリートに圧倒的に多く、その80%は虚血性心発作である。そのメカニズムは動脈硬化の進行による冠動脈狭窄が原因の心筋梗塞ではない。激しい運動によって冠動脈の壁にストレスをかけると攣縮(血管壁がけいれんを起こす)が生じやすくなる。その壁の歪みによって小さな亀裂が生じる(プラークの破たん)と、そこに血栓が形成されて血管腔閉塞を来す、というもの。これを予防するためには、中等度までの運動なら前もって自己評価をするチェック票(Self assessment of the risk)PAR-Qなどでよいが、高強度の運動するヒトはきちんとメディカルチェックをうけるべきである。
●15歳以下の若年突然死は、ほとんどが心血管異常(肥大型心筋症や左室肥大など)であり、前駆症状があることはまれなので、予防するためにはまず心電図検査が必須である。
英語の講演でしたし、半分寝ていましたから、わたしのメモ帳にはこの程度のことしか書かれていませんでしたが、なかなか興味深いレクチャーでした。
| 固定リンク
コメント
毎日暑いですね。
室内運動用にエアロバイクを購入しましたが、張り切り過ぎずに頑張ります(笑)
投稿: 猫のしっぽ | 2015年7月31日 (金) 17時51分
猫のしっぽさん
かっこええですね。我が家のようにオブジェにならないように、有効利用してください(笑)
投稿: ジャイ | 2015年7月31日 (金) 22時26分