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後期高齢者の運動

地域の85歳以上の超高齢者に運動の大切さを教える教室を開くに当たって、担当スタッフから相談を受けました。「『理想的なBMIを目指すのがいい』と某医師がセミナーで云ったそうなのですが、高齢者にとっての『理想的なBMI』とは、どんな値なのですか」と。

この質問はなかなか難しい問題です。メタボ世代と違って、やせればいいというモノではありませんし、むしろやせないようにすべき世代なわけで、サルコペニア、あるいはサルコペニア肥満の問題をはらんでいる世代ですから太ってもやせてもダメだと思うし、一体何を目標にして、何をモチベーションにして頑張ればいいのでしょう?

知り合いの専門家M氏にメールで聞いてみました。すると、
「ズバリ。『いつまでも自分の足で、好きなときに移動(歩く)ことができる』です」と、きわめて単純明解なお答え。「基本的に後期高齢者にBMIの話をすることは余りありません。死ぬまで食べたいものを食べる方がいいと思います。エビデンスは微妙ですが」とも付け加えてくれました。

私も同感です。年寄りで余命いくばくもないから好きにしたらいい、という意味ではありません。健康に気を遣うあまりに大事なことを置き去りにしては意味がありません。それは『生き甲斐』と云ったらいいのでしょうか。理想的なBMIなんてなくて、体重が変化ないのが一番いいと思うのですが、ただ、もともと運動欲のない人間はとってどうやったら運動する気になれるんだろうか?死ぬまで楽しく動いている人生を送るためには、どんなモチベーションを持てば実現できるのだろうか? 運動しないとボケるよ、運動しないと老化するよ、運動しないと寝たきりになるよと脅されて、動きたくもないのに無理矢理に健康教室や運動教室に通わされる人生って、メタボ対策やダイエット目的でフィットネスジムに通う若者たちの人生よりはるかに虚しい気がしてなりません。わたしは、そこのところに明解な答が準備できなくて、モヤモヤしています。

ちなみに、ネットで検索していたら日本介護予防普及協会なる団体の『包括的高齢者運動トレーニング』というのが見つかりました。なんか面白そうな内容でした。

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