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「ダイエットにまつわるエビデンス5選」+α

いや、面白いといえば面白いのですが、この話題はちょっと飽きてきました。Care Netで配信された話題です。

1.各種ダイエット法の減量効果/JAMA
 アトキンス式(Atkins、低炭水化物[糖質制限]食)やオーニッシュ式(Ornish、低脂肪食)など固有の名称が付されたダイエット法は、実際に良好な減量効果をもたらしており、方法による効果に大差はない(JAMA誌2014年9月3日号)

2.糖質制限食と糖尿病リスク:日本初の前向き研究
 国立がん研究センターによる多目的コホート研究の結果、日本人女性で低炭水化物食と2型糖尿病リスク低下との関連が認められた(PLoS One誌2015年2月19日号)。

3.低炭水化物食 vs 低脂肪食
 どちらも血糖指標やCVDリスクマーカーへの好影響が認められたが、肥満例の2型糖尿病患者に半年程度の食事療法を行う場合、低炭水化物食は低脂肪食よりも効果的かもしれない。

4.地中海ダイエットを守るほどテロメア延長/BMJ
 地中海ダイエットをより順守している人は、テロメア長が長い傾向にあることが判明した(BMJ誌オンライン版2014年12月2日号)。

5.低GI食、インスリン感受性や収縮期血圧を改善せず/JAMA
 低GI・低糖質食は、高GI・高糖質食と比べて、インスリン感受性、収縮期血圧、LDL-C・HDL-C値についての影響は認められなかった(JAMA誌2014年12月17日号)。

これに対してCell Metabolism(2015年8月13日オンライン版)で報告された「NIHの研究者らが厳格な管理の下で肥満者対象のRCTを実施したら、糖質制限よりも脂質制限の方が有効との結果が示された」という結果<体脂肪の減少に有効なのは糖質制限よりも脂質制限>。糖質制限の方が有効だという研究はいずれも自己申告だった。きちんと入院させて厳格な栄養管理をしてみたら逆の結果だった、というものだそうです。「脂質制限食に比べ糖質制限食はインスリンの分泌を低下させ、脂肪の燃焼を促進させる効果が高かったにもかかわらず、脂質制限食の方が体脂肪を減少させる効果に優れていた。この点は興味深い。体脂肪の減少には必ずしもインスリン分泌の低下は必要ない可能性がある」という著者の意見がありました。「減量で最も重要な要素はアドヒアランス。もし肥満で脂質制限食か糖質制限食かを選ぶ必要があるならば、どちらの食事であれば続けられそうかを考えた上で判断すべきだろう」とも。

ただ、そんなことどうでも良いことなんじゃないのかなと思い始めているわたし。この2つの方法の優劣を付ける必要もなく、どちらも有効、減量したい気持ちがあるなら好きな方をしたらいいんじゃないの(どっちか選ぶのではなくてどっちもしたら一番良い、というのが偽らざるわたしの意見ですが)と思う。

もともと健康に害のある高度肥満者やコントロール不良の糖尿病患者に対するアプローチ法としての究極を研究しているのに、一般市民のダイエット目的の老若男女がこの論争に刮目して、最低限の努力で理想のプロポーションを獲得したいという夢を実現させる術を探すのに使われている現実・・・・どう考えても無意味だと思います。

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