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明るい電灯

仕事場の更衣室で白衣に着替えていました。ブラインド越しで薄暗くはありましたが窓から洩れる日光で着替えるのに支障はなかったので電灯を点けなかったのですが、後から入ってきた若いドクターが着替えているわたしをジロッと睨みつけたあと、「なんで電灯を点けないんだよ?」と舌打ちをしながら電灯のスイッチを全て点けて回りました。そんなに怒らなくても良いんじゃないの?普通に着替えるくらいできますよ。せめて点けるのは自分のロッカー周りだけで十分なんじゃないの?とか思いながら、さっさとロッカーを出てきたのですが、実はこういうこと、これで3回目です。

夜の暗闇の中というのではないし、若い連中の方がわたしより眼は良く見えるだろうにと思いながら、あの舌打ちはきっと、子どものころから灯りを煌々と点けている環境で育ってきた証なのだろうな、と自分で勝手に合点させました。点けられる電灯は点けるべきである。暗闇でコソコソするのは犯罪者か貧乏人である、とかいう教育を受けてきたわけではないのでしょうが・・・あ、もしや、暗いと「お化けが出てきそうで怖い」というオコチャマなのかなとか考えていたら、なんか可笑しくなってきました。

エレベーターがあるのになんで階段使うんだよ?とか、クーラーがあるのになんで点けずに上着脱がなきゃいけないんだよ?とか、おじさんにはちょっと理解できないことが多くなってきた今日この頃。これがジェネレーションギャップというやつなのかしら。

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