独り深酒の勧め
日経ビジネスオンラインからこんな記事が送られてきました。
再録乗り移り人生相談『テレビを見ながら独酌をしているとバカになる』
日経メディカルからの医療情報だと思い込んで読み進めていたので、なかなかすばらしいことを云っている医者だなと感心していたら、元週間プレイボーイの編集長さん島地勝彦氏の人生相談でした。
『独身一人暮らしの独り酒で、記憶がなくなるまで飲んでしまうことが度々あって、酔うとあちこちに電話しまくってたりして翌日ものすごい自己嫌悪に苛まれるのだが、どうしたらいいか』という相談。
「相談者の飲み方は開高健の退廃的なウォッカの飲み方でもなく人生の何かに押し潰されそうになって飲む飲み方ではないのだから自己嫌悪なんか感じなくても良い。酔うとあちこちの女友達に電話をかけまくる知人が居るが(あ、わたしにも居る、と思った)彼はその後出世したのだ」と云い、「全然、気にすることなんかない。自己嫌悪に陥る必要もない。翌日、自己嫌悪するというのは、自分がもっとしっかりした立派な人間だと思っているからだろう。要するに、錯覚、買いかぶりだよ。しょせん俺はこんなもんだと思って気楽に構えていればいい」という島地氏のこの件(くだり)が好きです。「自分の弱い部分を直視するためにも、独酌を続けなさい」と続き「自分なりの酒の飲み方をもっと研究してみたらいいと思う。自分の酒道を開拓するんだ。道を楽しむと書く「道楽」ではまだまだ甘い。道を極める「極道」にまで進んでほしい。そうすれば、何かが見えてくる。酒の道を極めるのはいいぞ。女は裏切るが、酒とシガーと本は裏切らないからね」・・・調子に乗り始めていく感じがよく分かる。ただし、「深夜の低俗なテレビ番組を見てヘラヘラ笑いながら酒を飲んでいるとバカになる。脳みそがスカスカになってしまう」と締めておりました(笑)
「家に帰ってもテレビなどつけず、毎日、1人孤独に飲んで本を読みなさい。そうすれば5年後、相談者は間違いなく魅力的な男になっている。1人の時間を心から愉しめる人間は、2人の時間も愉しめる」・・・私も島地氏のファンになりそうです。
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