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脳ドックは意味があるのか?

毎年、オプションで脳ドックを受ける方が割といます。大した所見があるわけでもないのに、「動脈硬化が心配で」とか「認知症が気になるので」とかいう理由からです。「脳ドックは何年ごとに受けたらいいのでしょうか?」という質問も良く受けますが、「もう受けなくていいんじゃないですか?」と云いたい気持ちをぐっと抑えて、「次に受けたときの所見やあるいは日ごろの生活習慣病の経過次第なので一概には云えませんが、せいぜい5年後でいいんじゃないですか? もちろん何か症状があるときはドックではなくて外来を受診してくださいよ」とお答えします。

「気になる症状があるときはドックではなくて外来受診」は大原則ですから、「●●が心配なので脳ドックを受けた」というのは論外だとして、何も症状のない方が脳ドックを受ける目的は何なのでしょう?若い方は先天性の奇形や血管異常(脳動脈瘤とかもやもや病とか)の有無を確かめること、高齢者では無症候の脳梗塞や出血、そして動脈硬化性の脳動脈瘤や脳萎縮の程度とかを見たいのが目的でしょう。脳腫瘍も見つかるかもしれません。だから、一度は受けてみて損はないし、むしろ無症状の方は是非受けてみてほしいと思います。でも、結局そこまででしょう。翌年もその翌年も検査してみて小さな梗塞が新しくみつかったとして、何をします?症状はないわけですし、原因になりそうな生活習慣病の管理を厳密にするとか血液サラサラの薬を予防的に服用するとか・・・直接、脳に対する治療を必要とする何かが無症状の中に新しく生まれてくる確率はとても低いと思います。しかも今の所見がこれから1年後の無病息災を表すわけでもないから、安心ネタにもなりはしない・・・わたしは、脳ドックの定期受診はお金が勿体ないと思います。ドックで働く医者がこんなこと云ったらいけないのかもしれませんけれど・・・。

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