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遺伝子検査

人間ドック健診認定医・専門医研修会に神戸まで行ってきました。東京ミッドタウンクリニックの田口淳一先生の講義『遺伝子検査の現状と課題』について聴き入ってきました。ゲノム解析が一般化し、マスコミが騒ぎ、金になると判断した企業が商品を廉価で次々と世に出し始めた今、検査をする側もされる側も、しっかりとした心構えをもっておかないといけません。知らなくてもいいことを知ってしまうことが、知らないままよりもはるかにミゼラブルな人生になる可能性を秘めているからです。そういう意味で、先生の講義はとても勉強になりました。先生が、講義を1時間する中で一貫して強調していたことは、「遺伝子検査は検査のみ行うのは意味がないばかりか弊害が大きい。人間ドックの検査結果と一緒に行い、きちんとした医師の説明を受けられる環境でなければ行うべきでない」ということでした。がん遺伝子やアルツハイマーだけでなく、多くの治らない病気の遺伝子検査は世に数え切れないほどあるのです。

ここには書ききれない内容ですが、先生がご紹介された東京大学医科学研究所の武藤香織先生の「遺伝子検査サービスを購入しようか迷っている人のためのチェックリスト10か条」というのを書き写しておきます。

1.診断ではありません~あくまでも将来に関する「確率の情報」です
2.会社によって答えはバラバラです~遺伝子情報はかわらないけれど確率の計算式は企業でちがいますから会社が変われば出てくる答えはちがいます
3.研究が進めば、確率は変わります
4.予想外の気持ちになるかもしれません~精神的なショックを受けたり誤解してしまう可能性があります
5.知らないでいる権利の存在を知りましょう。知った後は戻れません
6.自分で知ろうと決めたなら、医師に頼るのはやめましょう
7.血縁者と共有している情報を大切に扱いましょう~結果を安易にSNSに晒すのは絶対にやめましょう
8.強制検査・無断検査はダメ、プレゼントにも不向きです
9.あなたのDNAやゲノムのデータの行方に関心を持ちましょう
10.子どもには、大人になって自分で選べる権利を残しましょう

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