「格下相手に」
「格下相手に不甲斐ない試合」「格下相手に不覚」
最近、スポーツニュースや新聞記事で簡単に使われるようになったこのセリフがとても気になっています。メディアが当たり前に使うから、ファンやサポだけでなく、スポーツをほとんど知らない女性や子どもたちまでもが違和感を感じていない様子。
でも、これってものすごく失礼なコトバですよね。「格上相手に大健闘!」というのは賞賛のコトバだから全然問題ないですけれど、「格下相手に」は相手を単純にバカにして卑下したコトバ。勝った方も負けた方もココロが傷つく、およそ、スポーツマンシップとか武士道精神とかを重んじる日本人のスポーツ環境では存在すらしなかったはずのコトバではないでしょうか。きっとどこかのスポーツ解説者がヨーロッパやアメリカの本場の厳しさをそう表し、日本が世界水準に達するためにはそんな甘いことではいけない!という叱咤激励の云い方が広まったのではないかと推測しますが・・・一流のスポーツ選手なら、相手をリスペクトするのは当然だから、絶対口にしていないはずのこのコトバを一般市民が平気で使う姿がとても寂しく感じられます。
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