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白米のメタ解析

「白米の多食」で心血管疾患リスクは上昇しない

今年の米国心臓協会学術集会(AHA)の速報として日経メディカルが紹介した記事です。「米国の食事ガイドライン2015では、健康のために白米を玄米に置き換えることが推奨されているが、白米の摂取と冠動脈疾患との関係についてメタ解析を行ったところ、白米を多食しても冠動脈疾患リスクを上昇させないことなどが明らかになった」というメイヨークリニックからの報告でした。もちろん、白米を毎日食べるヒトは冠動脈疾患リスクは上げないとしても、メタボリック症候群のリスクは37%高くなるわけで、おそらくⅡ型糖尿病のリスクも上昇させるのでしょうから、これまで提唱されているように、食後高血糖を来しやすい白米はその食べ方こそが重要なのだということは強調されるべきだと思います。

ただこれが米国の研究であるというところにひっかかるわたし。米国人が、日本人のように単純に炊飯器で炊いただけの、彼らにとっては「無味無臭」の白米を、単独でそのまま口にしているとは到底思えません。もちろん、世界中の文献から集めたメタ解析なのですから、欧米人の食習慣だけを取り出しているわけではないこと、もともと白米の研究だからそれを主食とするアジアからの報告も含まれているのだろうことも推測できますが、それであればむしろ、食べ方の文化が全く違うものを一緒に解析してしまったために有意差を希釈させた、ということはないのでしょうか。

白米はとてもすばらしい食材であり、アジア人の誇るべき食材のひとつです。「玄米から栄養素のほとんどを捨ててしまったカスだ」とは云われますが、少なくともエネルギー源としてあるいは水分源として比類なき食材です。だからこそ、もう少し食べ方で分けた上での分析をしていただけたら説得力が増したのではないかな、と思いました。

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