準備された手紙
わたしのクルマの担当の営業の方が急遽退職されました。ある日、仕事から帰ってきたら郵便受けに一通の手紙が入っていました。「本日お伺いしましたがご不在でしたので・・・また改めてお伺いします」と、ワープロ文字の手紙でしたが、彼は二度と来ませんでした。新しく担当になった方もその後違う用事でうちに来られて、不在だったので手紙を置いて帰りました。ワープロ文字でした。
平日の昼間に来ても誰もいないことは想定した上でやってくる。だから前もって手紙を何通もワープロで打って準備してくるのでしょうが、それはつまり居ない時を最初から選んでいるということではないかと感じます。少なくとも、うちの職場の営業の方々は必ずアポの電話を入れてから出向きますから、それを考えると彼らの行動は初めから「できたら会いたくない、けれど自分はちゃんと来たぞという既成事実は作りたい」ということなのかなと勘ぐってしまいました。
まあ受け止め方は個人差なのでしょうけれど、どうなのでしょう。ちょっと来てみたけれど会えなかったのでというなら、手書きの走り書きを残すのが常識だろう、と思うわたしの方が非常識なのでしょうか。汚い手書きは失礼、万が一の時のために前もってワープロ文字の手紙を準備しておくべきだ、というのが社会常識なのでしょうか。何か、形だけの礼儀という感じがして、わたしには居心地が悪いです。
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