エロ仙人
先日ここに紹介した順天堂大学の堀江重郎先生のテストステロン(男性ホルモン)のお話を整理しながら、妙に合点し、妙に落胆。
わたしの究極の目標であった『悟りをひらく』というのは、つまり『テストステロンが枯渇してしまった状態になる』ということなんだな、と。世に溢れた煩悩にまみれることもなく、理不尽な仕打ちに報復することもなく、性欲と本能に悩まされることもない状態、というのはつまり全ての意欲が湧かなくなっていく状態なわけで、『悟りを開けばこの世を卒業する』というのはつまり枯れて消えていくという意味では正解なのだろうな、と分かってしまいました。たしかに、エロ丸出しの仙人なんて居ないし、野望でギラギラしている聖人もおりますまい。
これはおそらく、先人たちの知恵なのだと思います。男性としての野望や正義感や性欲や征服欲やが徐々になくなって枯れていく自分。惨めに寂しく落ち込んでしまうような宿命に対して、『悟り』というコトバを充ててプライドを保とうとしたのではないかと。そうなると、最近何事にも腹を立てなくなってきたわたしは『悟りをひらいてきた』のではなく、単に『歳を取った』だけなのでしょうか。と、妙に納得してしまうわたしは、本当に老い先短いのかな(笑)
たくましく元気に生きたければ、できる限りの煩悩にまみれて、のたうち回るべし! ということですね。
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コメント
「煩悩則菩提」。悟りを開くとは意欲がなくなる状態ではありません。悟りと煩悩は一体のもので切り離すことは出来ません。
欲望は神が人間に与えたプレゼントです。欲がないのはよくない?のです(笑)。ただ、その追い掛け方を間違えてる人が多過ぎますが。
と、言う訳で明日も
「若い異性にときめき、ムカつく奴に腹を立て、美味しいものを食べて一杯飲むことに至福を感じる…」
泣いて笑って悟りの一日をおくりましょう。
投稿: コン | 2015年12月13日 (日) 19時01分
コンさん
ありがたきお言葉に感謝。ちと、昨日の忘年会ではしゃぎ過ぎたので朝から疲れていますが、今週も頑張って楽しんで参ります。 合掌。
投稿: ジャイ | 2015年12月14日 (月) 06時37分