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COPDを学ぶ(後)

(つづき)

COPDの重要性を認識させてもらいましたから、わたしたちの立場から呼吸器内科受診を勧める機会は明らかに増えてくるでしょう。ただ、該当するヒトの中で本当に”寝耳に水”のヒトは多くなく、確信犯的に受診しないわけです。「どうせ治療しても良くならないから」「どうせ禁煙しろと云われるだけだから」行きたくないと思っている受診者に受診行動を起こさせるのは容易ではありません。結果説明を始める時点から『タバコ』のコトバを意図的にスルーしたり話題を変えたりするヒトは少なくないのです。

たとえ何とか呼吸器内科を受診させることに成功したとしても、二度目以降の通院をするかどうか・・・禁煙を促され禁煙外来を薦められても、その気になっていない喫煙者の禁煙行動はほとんど皆無です・・・クスリの治療で症状が軽くなるわけでもなく、「定期的に受診しましょう」と云われても・・・というところ。結果として、「毎年の健診を受けるから」という逃げ口上になり、健診時に再受診を勧められても、もうずっと受診していない内科に行くには敷居が高すぎる。

他の生活習慣病の管理も同様ですが、人間ドックや健診から内科受診の行動変容を導く重要性よりも、初診の内科外来で次の一歩をどう指導できるか、外来受診の継続も含めた『考え方の変容』を促すことができるかどうかの方がはるかに大変で重要なことなのだと思います。

COPDはメタボやCKD以上に啓蒙啓発が難しい重症疾患・・・それを学びながら、「これだけ原因が明確な病気はないのだから、国が国を挙げてCOPD治療の啓蒙に力を入れるくらいなら、腹をくくってタバコ製造中止に向けて取り組んだ方が早いのじゃないのか」という、誰もが普通に思いつく結論に達します。

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