« ガタがきた自分は財産 | トップページ | COPDを学ぶ(前) »

サーチュインと糖尿病

「今年はがんばってサーチュインを呼び醒ませるようにしたいと思っています」と還暦前後の男性受診者が云いました。自らの口から『サーチュイン』という単語が出てくるところを見ると、かなり健康に対する意識は強い方なのだろうなと思いました。『サーチュイン遺伝子』、別名『長寿遺伝子』とも云われ、しっかりとしたカロリー制限をしたりレスベラトロールを摂取することで活性化することがわかっています。つまり彼は、つい食べ過ぎてしまう食事量を制限して空腹状態を作る努力をしますという宣言をしたわけです。

ただ、彼は糖尿病です。年々進行して、今年のドック時のHbA1cは7を優に超えています。糖尿病としてはまずまずのコントロールだと思いますが、耐糖能異常とか境界型とかいうレベルではないまぎれもない糖尿病です。この場合、普通の人たちと同じようにカロリー制限をしても大丈夫なものなのでしょうか。飢餓を早期に察知してそうさせまいと意思操作をさせるホルモン(インスリン)がそれを許すのでしょうか? てきめんに低血糖症状を起こさせて邪魔をしたりしないのでしょうか? さらに、低エネルギーが異化作用に拍車をかけて代謝系が暴走したりしないのでしょうか。

無知なるわたしにどなたか明確な解説をお願いしたいものであります。

|

« ガタがきた自分は財産 | トップページ | COPDを学ぶ(前) »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ガタがきた自分は財産 | トップページ | COPDを学ぶ(前) »