アルツハイマーとテストステロン
ほらほら。予測した通り、わたしを覗き込むようにして”テストステロン”の文字が勝手に寄ってきます。日経ビジネスONLINEから配信されてきた記事です。
<男性ホルモンは「認知症」にもパワーを発揮~アルツハイマー病と糖尿病とテストステロンの関係>
脳神経細胞の老廃物であるアミロイドβやτタンパクが脳内に溜まっていくことで発症するアルツハイマー病をいかにしたら予防できるのか、その方法が模索されています。厚生労働省の推計では2025年には700万人に達するという認知症患者。65歳以上の高齢者の15%がそれになると書かれているのをながめながら、2025年にはすっかりその世代になってしまうわたしは、それはもう他人事ではありませんのです。
アルツハイマー病と糖尿病に強い相関関係があることを発見した森下竜一先生(大阪大学)のグループの報告は重要です。「血糖を下げるために出てくるインスリンを分解する酵素が脳内のアミロイドβを分解する役割も果たしているのだけれど、インスリンが大量に出る状態(糖尿病や境界型)ではその酵素はインスリン分解に専念するためにアミロイドβの分解まで手が回らなくなる」という説明がとてもわかりやすい。糖尿病の予防である運動と食事と睡眠の注意がそのままアルツハイマー病予防の方法であるということは、もっと伝えて行かなければならないことです。
そして、東京大学の秋下雅弘先生らの研究であるテストステロンと認知症の関係。テストステロン低値の男性にテストステロンを与えると認知力が改善したというもの・・・テストステロンが多いほどアルツハイマー病になりにくい・・・だから、女性の方がアルツハイマー病になりやすい。テストステロンが低いと太りやすくて糖尿病になりやすい・・・もっとテストステロンについて究めなければ。
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