湯水
立春が過ぎて、一気に春めいてきたかと思ったらまた寒くなり、見事に三寒四温の様相です。今年は暖冬だ!と云われていましたがあにはからんや、何十年ぶりかの寒波に見舞われました。こんな冬にありがたいのは、朝の洗面の時に蛇口からお湯が出ること。
「え、◯◯さんは水で洗うんですか? 考えられない!」と先日、ある若いスタッフのお嬢さんが叫んでいました。「お湯がないと、顔なんか洗えない!」・・・そうか、そうだよね。生まれた時から蛇口からは普通にお湯が出ていたんだよね。右が水で左がお湯で洗面器で混ぜるなんて時期も知らないんだよね。お湯をやかんで沸かして洗面器に移したりする時代なんて想像もできないでしょうね。どうだろう。わたしの朝の洗顔に『お湯を使う』という選択肢自体が生まれたのはいつだったか。大学時代の後半か研修医時代のアパートにはガス瞬間湯沸かし器が付いていたような気がしないでもないけど、使い方自体をあまり覚えていないから、わたしのアパートにはなかったか使わなかったか。なくて当たり前だったから、何とも思わなかった。湯が出る水道をうらやましいとも思わなかったのは、そっちが普通じゃなかったからです。
冬の水は冷たいもの。朝の洗顔は、冷たさで麻痺した真っ赤な掌で包んだ冷たい水でビシッと引き締まった気持ちにさせるのが、よろしかろう! と書いてはみるけれど、慣れって恐ろしいものです。やはり水だけでは手が凍えてまともに洗えません。高血圧の身でもありますし(笑) もっとも、歳を取ってくると、皮膚の潤いのためにはお湯より水の方がいいように感じていますが、いかがなものでしょうか。
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