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98は良し!なのか

日本のメタボの概念がへその高さにおけるCT画像の内臓脂肪の面積を基準にすることで始まってもう何年経つでしょうか。腹CT面積が100cm2以上あると内臓脂肪蓄積型と称し、その中でBMI(体格指数)が25以上だと内臓脂肪型肥満であり、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすい状態になるという。メタボ健診で腹囲をメジャーで測らされて85cm界隈で大騒ぎしているのは、腹部CTでの内臓脂肪量100cm2となる人の腹回りの平均値が85cmだったというデータに起因しています。

さて、先日うちの施設の腹部CT検査の結果報告書を見せてもらったら、値に対する評価コメントが当時のまま(この概念が提唱された初期のまま)の形で表示されていまして、そろそろ退けてくれと頼んだのだけれど、「素人にはこれがあった方がわかりやすいから残したい」と云われました。どうかなあ、これ、保健指導の邪魔だと思うんだけどなあ。だって内臓脂肪面積100未満の肥満(BMI25以上)はすべて『皮下脂肪型肥満』、内臓脂肪面積100以上でBMI25未満の場合は『 かくれ内臓肥満 』、両方とも未満の場合は『正常型』と書いてあるのです。実際に指導している方々はすぐに気付くと思いますが、定義はデジタル型の切り分けだけれど、 メタボは『有りか無しか』の二者択一ではありません。筋骨隆々の人のBMI25以上を皮下脂肪型肥満と云えないこともさることながら、内臓脂肪面積98はどう見ても高値なのに100未満だから「正常なので心配ありません」と云えるはずがありません。いつもは200もある内臓脂肪量が100に減っていれば、それは驚異的なことであり、「あと少しで正常になるからもっと頑張れ!」というものではなく、手放しに褒めていただきたい成果です。

定義の数値が表示されるだけで、そんな現実の真実が打ち消されてしまうのです。もっと現実に即した評価の表現があるはず。今こそ保健師さん方の力で検討し直す時期ではないかと思います。

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