アドヒアランス
<降圧薬、アドヒアランス不良でCVD死亡リスク1.6倍以上>
先日配信されたCareNetの記事です。内容はまあいいとして、最近こういう聞きなれない用語が普通に使われます。たしかにこれに代わる日本語用語がないからしょうがないとはいえ、「コンプライアンス」ですらよくわからない単語なのに、「アドヒアランス」なんてことば、一定年齢以上の庶民のお医者さん方は知らない人の方が多いのではないでしょうか。
看護用語辞典ナースpediaによると、『アドヒアランス(あどひあらんす)とは、治療方針の決定について、患者自身が積極的に参加し、その決定に沿って治療を受けることである。患者が自身の病気を理解し、治療に対しても主体的に関わることで、より高い治療効果が期待できる。 従来のコンプライアンス概念を見直す形で、この考え方が重視されつつある』だそうです。
だからとても大事なことですし、「そんなことばを知らない方が勉強不足なんだよ」と切り捨てるのは勝手ですけれど、それをこまめに説明することもなく誰でも知っているかのように使うから、現場での実行がなかなか徹底できなくて混乱する一方なのだと思うのであります。
まあ、こういう外来語の濫用は、一般社会でもよく見かけられて、見識者ぶるのはいいけど多くの庶民は意味わかってないから聞き流す。そんなことじゃ「何も伝わらないよ」と思う・・・一般庶民宛ではなく専門職相手の情報誌だとはいえ、今のところアドヒアランスもそれに近い感じがしております。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 霜降り筋(2023.06.01)
- ヘルスチャレンジ第二弾(2023.05.30)
コメント