風に立つライオン
先日、テレビ番組でさだまさし氏が歌う『風に立つライオン』をしみじみ聴きました。お酒を少々飲んでいたからか、涙がボロボロこぼれてきて、独りで嗚咽しました。
さだ氏の知人で実在する外科医の人生をモチーフにした歌であり、昨年はこれが映画化されたこともあって、多くのヒトが感動したであろうことは周知のこと。それくらいのことは知っていましたが、先日は全く違う感情が涙になったのです。
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空を切り裂いて落下する滝のように
僕はよどみない生命を生きたい
キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空
僕は風に向かって立つライオンでありたい
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ボクもライオンになれただろうか?
医者を志すほぼすべての者が、おそらくこの主人公医師と同じように、風に向かって立つライオンになりたい!と思って医者になったことだと思います。自分もそうでした。救急医療の世界に身を置いたのもその想いがあったから。そんな若いころの熱い想いが、歌を聴きながら急激にこみあげてきました。もはや定年に近付いてきた今となっては、若き日のような未来はありません。あのころ思い描いたライオン像には程遠い医者人生でしたが、特に後悔はありません。それでも、自問自答するのです。どんな形であれ、自分の医師としての人生は、少しでも風に向かって立つライオンでありえたのか?と。あるいは、もし若いころの想いを貫き通したら、自分もこの歌詞の主人公のようなライオンになれたのだろうか?と。
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コメント
未来や過去の事はよく判りませんが・・少なくとも今、風に立つライオンを聴いて、ココロ動かされていらっしゃる先生は風に立つライオンに十分成り得ていらっしゃるのではないかなと思います^^そんな先生がいらっしゃるんだと思うと、本当に励まされます。ありがとうございます♪
ゆるゆるとそよ風に立つ「なんちゃってライオン」なんて言うのも悪くない?!
投稿: ロバ | 2016年3月30日 (水) 23時21分
ロバさん
おはようございます。
こちらこそ、励ましのことばありがとうございます。これからも、ゆるゆるっとがんばっていこうと思います。
投稿: ジャイ | 2016年3月31日 (木) 06時35分