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酒は百薬の長にあらず、だそうな

「酒は百薬の長」を否定する解析結果―適度の飲酒でも寿命延びず?

CareNetに掲載されたこの記事はオーストラリア国立薬物研究所のTanya Chikritzhs氏らによるもの。”87件の研究をレビューした結果、全く飲酒をしない人に比べて、適量の飲酒をする人に生存期間の面で利益は認められなかった”というもので、要するに酒はやめない限りは健康面に効果はないぞ!と云うこと。「この人、酒キライないんだろうな」と、酒飲み読者の全員が最初に思ったでしょう。「飲酒を止めた人は、理由として病気になったことを挙げることが多いが、これまでのレビューではその点が見逃されてきた。その結果、こうした人は早期に死亡する比率が高く、飲酒の影響を見誤る原因となっている可能性がある」ので、病気による禁酒を考慮していない研究を除外したら、適量の飲酒による寿命への利益は認められなかったというのです。

それに対して、「科学的データからは、少量から中等量の定期的な飲酒が中高年の健康的なライフスタイルと矛盾しないことが支持され続けている」という反論も述べられていますが、まあこんなことで大事な学術雑誌誌面を埋めるのももったいない気がします。『適量の酒が病気を助長する』とは一言も書かれていないのです。「中高年者の少量から中等量の飲酒は、良好な健康状態であることの指標であって、原因ではない可能性が高い」と云っているだけ。つまり、「適量の酒を飲んだら健康になるから飲酒習慣のない人もできるだけ飲みましょう」と云ってはいけないよ、と云うこと。昔、低HDLコレステロール血症の男性に「酒を飲むと良くなるよ」と助言した医者がいて晩酌習慣のなかったその男性が1年間毎晩ビールを飲んだら見事なメタボになってきたことを思い出します。つまり、そんなことしちゃダメよ!と云う研究結果だと、わたしは読み解きました。

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