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脂肪肝

アルコール性の脂肪肝とか自己免疫性の脂肪肝とかは別にして、現代人の大部分占める食べすぎによる脂肪肝は、想像以上に難儀です。そもそもサバイバル系の代謝機構を備えているから起きるわけで、同じ生活をしていても皆が同じように脂肪肝になるとは限りません。脂肪肝は余ったエネルギーの蓄積です。どんなものであれエネルギーが余るとエネルギー効率の一番良い脂肪細胞に形を変え、その脂肪細胞を肝細胞の1つ1つの中に詰め込んでいる状態(つまり”フォアグラ状態”)です。エネルギーを溜めやすいカラダは、一番エコな体質の持ち主のカラダですから、何も食べずに腹が空いた上にそれでも食べられなかったときに止むを得ず使う在庫・・・ちょっと小腹が空いた時点で何かを食っている限り、この在庫を使う気などさらさらございません。食わずとも生きていけるカラダ、そのたくましい体質は、世が世なら最強なのでしょうが・・・。

メタボ系の肝機能障害ならば食べる量を減らしてガンガン動いておけば改善するはずですが、そうでないときの肝障害ではカラダを休めて質の良いタンパク質をたくさん摂ることが大切。つまりそれは、まったく逆の治療法になります。肝心(腎)要の肝障害。その原因は千差万別ですし、物静かな健気な臓器ですから切羽詰まるまでフォーカーフェイスを貫き続ける職人・・・日頃から意識して大事にしてやってください。

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