自褒めケア
わたしの仕事は意外にハードスケジュールです。毎日30分〜1時間単位で緻密なスケジュール表が組まれています。朝一番にその日のスケジュール表を眺めて「うわ、めんどくさい!」と思うときも「楽勝!」と思うときもありますが、問題はその後です。
お昼までぶっ続けのスケジュールにちとため息をつきながら粛々と仕事をこなしていると、アテンダントのお嬢さんが申し訳なさげに診察室のドアを開けることがあります。これは、予定になかった仕事がさらに舞い込んでくることを意味します。こんなとき、むかしはそれだけで腹が立っていました。「なんでオレなの?」「今は他のドクターが担当するはずの時間でしょ? なんで捌けない分のしわ寄せをオレがしなきゃいけないの?」「ムリ!」・・・イライラしている空気はすぐに伝わってそっとドアを閉めるお嬢さん方。本当に申し訳なかったと反省しております。
今はほとんどそんな気分になりません。「オレしかいないの?しょうがねえなあ」というポーズは一応取ってみますが、頼まれ事はとりあえず引き受けます。ムリそうに見えて、なんとかなるんです。だって、なんとかならなかったことなんて今までに一度もないのですから。昼休みを少し削ることもたまにはありますが、大したことではありません。そして、そんなときにはしっかり自褒めすることにしています。「オレってすごいよね!これだけ働いて、みんなの中で一番たくさん働いて、文句ひとつも云わないんだなんて、カッコいいよね! みんな、オレに惚れるなよー」みたいな(笑)このセルフケアはとっても大事です。そのことが最近やっとわかってきました。むかしは夕方になるとため息交じりの疲れ果てた顔をしていましたが、最近は「今日もよう働いた。エライぞ、オレ!」と最後の自褒めケアで締めくくるので、疲れを残しません。
他人に評価してもらおうとすると思うようにいきませんが、自分で自分を褒める分にはどこまででもつけ上がれます。自惚れるって、とても大事な処世術だと思います。
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コメント
おはようございます。
なるほど、いいこと教えていただきました。
今日から、これ、実践してみま~す♪
疲れた時ほど、元気が出る気がします。
そうですね、人を意識すると「なんで?」「わかってくれてるのか?」などと考えてしまってます。
私は、自分の仕事が好きなので、「ま、いっか!」と考えていますが、それにプラスして自褒めをすることにします。
ありがとうございます(^_-)-☆
投稿: karakara | 2016年4月 4日 (月) 06時28分
karakaraさん、こんばんは。
最近はこれ見よがしに「オレ、働き者よなあ。偉いよなあ」と時々口に出すことにしています。すると、お世辞でも「そうですよ。先生のおかげですよ」と言ってくれます。「そうだよねえ」とか言って通り過ぎたりします。やってみてください。でも、あまり何度もするとウザいので、ほどほどに(笑)
投稿: ジャイ | 2016年4月 4日 (月) 21時16分