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腹いっぱいの作り方(後)

「ヒトは大病を患うと、自他共に”セイのつくもの”を食べさせよう、食べようとする。でも、”セイのつくもの”とは高カロリーの食べ物ではなくビタミンやミネラルのことであり、無理して食べさせようとしても、お腹を壊すか無意味に肥って別の病気を引き起こすのがオチだから気をつけるべきです!」 と、いつも話しています。

でもこれは、逆に誤解されそうですけれど、『食べたいものを我慢してカラダに良いものや消化の良いもの(患った臓器に負担をかけないもの)を選ぶべきだ』と云っているのではありません。素直に、本人が食べたいものを食べたい量だけ食べるのが理想だと云っているのです。胃を患ったヒトに油モノや炭水化物は禁物かといえば必ずしもそうではありません。本人がそれを食べたいと思い、口にして美味しいと思うなら、それは他のどんな薬物よりも有効な良薬です。カラダがその時に一番欲しいものを「食べたい」と欲しますから、それに従えば良い。そこに学問や理屈など無用。イヌネコは本能に従って飲み食いしますから、腹が減っていても食べたくないものは食べませんし、食べてもすぐに吐き出すかお腹を壊します。それが自然の摂理であり、本能なのだと思います。

『もう何でも本人の食べたいものを思う存分食べさせてあげてください』と主治医に云われると、もう医者にも見放された最期のトキなのかな、と思う人も少なくないでしょうが、その選択には一理も二理もあるのです。食事は理屈で摂るべからず。本能に従うべし・・・まさしくイヌネコたちから学ぶべき真理がそこにあると思います。

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