検査ドックと生活変容ドック
人間ドックの目的は、検診(特定の臓器の異常の有無を検査する)の意味合いと健診(健康診査=今の健康度を評価して今後の生活の仕方を計画する)の意味合いとの両方がありますが、世の中ではいまだに胃がん検診や結核検診のイメージが強いようで、人間ドックといえば前者のこと(検査をして異常をみつけるもの)だと思い込んでいる人が多いみたいです。
いわゆる”脳ドック”とか”がんドック”とかいうのは『検査ドック』です。検査をして、いま現在どこかに異常があるかどうかを確認するのが主目的のドックです。それに対して、”動脈硬化ドック”とか”生活習慣病ドック”とかいうのは、云うならば『行動変容ドック』。検査して異常があるかどうかを調べるのが目的ではなくて、その結果を出発点にしてこれからの人生をどう生きるかを考えるのが主目的のドックです。その違いをしっかり理解した上でコーディネートして受けていただきたいと思います。
病院を受診して「あの検査とこの検査を受けたい」と云っても聞き入れてはくれません(保険診療ですから不要な検査はいたしません)が、人間ドックは自分の好きなものを選んで注文できます。だからこそ、自己満足に終わらないように是非有意義に利用してください。
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