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四つ葉のクローバー(3)

2度目の大地震から、まだ一週間しか過ぎていませんが、昼夜を問わず襲いかかってきていた未曾有の数の余震が急に減ってきました。3度目の大地震の前触れではないかと思うと震度2程度に揺れてもビクビクしますが、きっとこれで収束に向かうことだろうと期待しています。

いつ終わるのかというモヤが晴れ始め、支援物資がだぶつき始めた中でやっと安堵の空気に浸れるのかと思いきや、急激に妙な疲労感が襲いかかっています。着の身着のままで命からがら逃げ出して「生きているだけでも儲けもの」と皆で身を寄せ合った時期が通り過ぎて、ふと気づくと頭の中を占めるのはこれからのことばかり。下ばかりは向いてられないよと思いながらも楽観的な気分にはなれない。周りの人に比べたら被害が少なかった私の環境ですらこうなのです。

避難所に通っていると、ぼーっと宙を眺めていたりふさぎ込んで表情がなくなっていく人たちの姿を見つけ始めました。「お元気ですか」と声をかけてみると一様にこれからの不安を語り始めます。そして最後に「まあ、私だけのことじゃないからしょうがない」「私は恵まれている方なので贅沢云ったらいけんと思う」ということばで締めくくられます。怒りや悲しみの感情を押し殺して「しょうがない」「もっと大変な人がいる」と口にすることで自分を納得させようとするのは、これまでの大災害のときと全く同じ。日本人の美徳といえば美徳でしょうが、そんなことばで自分の本当の感情を抑えつけているとメンタルが崩壊するぞ。もっと本心を口にすべきだ!とか思っていました。でも実際にその立場を経験してみてわかりました。この呪文を何度も唱えることで自分の心身のバランスをギリギリで保てていれるのだろうということ。

仕事の行き帰りの運転中や、ワンの散歩中に時折意味もなく溢れ出だす涙もまたそんな類でしょうか。

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