食事バランスガイド
国立国際医療研究センター(黒谷佳代ら)がBMJ誌オンライン版2016年3月22日号で発表した、8万人を約15年追跡した結果によると、食事バランスガイドを順守できた人ほど全死因死亡リスクや心血管・脳血管疾患死リスクが低かったそうです。まあ、当たり前といえば当たり前ですが、これまたこういう日本人のEBMデータが出てくることによって、予防医療の指導現場スタッフは自信を持って仕事ができるというものです。
農林水産省が作成した「食事バランスガイド」といえば、あの独楽の絵。独楽を回すためのひもの中に、わたしの大事な(?)お酒(嗜好飲料として)が入っているあの絵。一時期、こぞって使っていましたが、最近も管理栄養士の皆さんは使っているのでしょうかね。まあ、食べものは、理屈で食っている間は「食事」ではないので、体感でわかるようにならないといけません(ベテラン主婦の皆さんが計量さじを使わなくても目分量で料理の味付けができるように)から、いつまでもあれに頼る必要はないのでしょうが、目分量の味付けが徐々に偏って思いの外濃い味付けになったなんてことがあるように、たまには原点に戻って、あの独楽の絵に当てはめて確認してみることは大事なのかもしれません。
もっとも、「食事は食べたいときに食べたいだけ食えば、必ず自分のカラダにとってバランスの取れた内容になっているはず」という持論を壊す気のないわたしとしては、その「食べたいときに食べたいだけ食ったところで止める力」を養うことが大事なんだ!と思うております。「それができれば苦労はしない」と突っ込まれそうですがね。
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