大腸がんとアスピリン
大変不勉強で、アスピリンが大腸がん予防に有効だということをわたしは初めて知りましたが、もはや世間では周知の事実だという。その機序がよくわからないのだけれど、炎症を抑えることが成果をもたらすと思ったらいいのでしょうか。<アスピリンにより大腸がんの前駆病変であるポリープ(腺腫)の再発リスクが約40%減少(非喫煙者では60%以上減少)>という国立がん研究センターのデータはわかるとして、もともと何もないところにがんが生じなくなる効果がアスピリンにある(何もない人の一次予防効果)という外国のデータが、どれくらい一人歩きするのかにちょっと興味があります。
サプリは飲むけど薬なんか飲まない!という人が、サプリ代わりにアスピリンを予防的に服用するようになるのかどうか。それも長期間服用するほど良いそうですが、5年飲んでおけばあとは大丈夫というはなしではないので、胃腸障害やアスピリン喘息を起こさない限りずっと飲み続けるのでしょうか。不思議と、薬の漫然とした服用は抵抗があるけど健康のために飲むサプリは一生飲んでも全然抵抗はない、というひとは多いようなのですが。
| 固定リンク
« 診察中に想うこと | トップページ | 生活リズム »
「心と体」カテゴリの記事
- 柔軟性と寿命(2024.09.06)
- アイマスクはグッドアイテム(2024.08.28)
- 急激な老化(2024.08.22)
- オリンピックイヤー(2024.08.21)
- 心電図を読影するのは私(2024.08.08)
コメント