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固まる

よくぞ無事だった、とつくづく思います。今回の震災でわたしたち夫婦が起こした反応は2人とも『固まる』でした。妻は一度起きかけて再びベッドに大の字に横になりましたし、わたしは地面を這いつくばる揺れの中でどうしたものかと途方にくれ、2人がワンと義母を連れて家から出たのは周りの家の人たちが布団や毛布を抱えてゾンビのようにぞろぞろ出てきた後でした。自宅の前の広場に立ち尽くしながら、「停電でシャッターが開かんから車を出せん。車がダメだから遠くには逃げられん」と開き直るのは早かった。「しょうがないわ、なるようになるわ」と、不思議なくらい落ち着いていました。

もっとも、周りの人たちが広場に車を出してきて車中泊を始める中、何もすべがなく佇んでいただけのわたしたちでしたから、友人が『自分は近くの事務所に逃げてきたから、そこまで歩いておいで』『仕事の車があるからそれの中で寝たらいい』と電話で指示してくれなかったら、寒い中、きっと朝まであの場に佇んでいたでしょう。その後も続く大余震の中、『こんなところにいてもラチがあかない。今からみんなで北に逃げるよ!』と行動に移してくれたのも彼女。

生命を守るための反応の1つ『固まる』は、熊に遭遇した時の対処法だし、虫が死んだふりするのと同じです。でも、考えることを拒絶してしまったから、次がない。今、こころからその友人に感謝しています。彼女の『過覚醒』と『逃走』の反応がわたしたちを救ってくれたのだと。「彼女は救世主であり命の恩人だな」と、先日も日々ひび割れがひどくなっていく道路の脇を散歩しながら、夫婦でそう話したところです。まあ、結局はご縁。そうやっていろいろなことが起きる中で生きていけるのは、お互いがお互いで関わりあっているからなのだろうことはよく分かっているのだけれど、わたしは周りに何をしてあげたのだろう?と悩みだすとキリがない。

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