ブレインジムとTFT
先日、急きょ開かれた『被災した職員へのメンタルケア対応-初期対応-』というセミナーを受講してきました。日本EMDR学会理事の仁木啓介先生と日本TFT協会理事長の森川綾女先生のレクチャー。各々1時間ずつ、合計2時間のセミナーはとても有意義な時間でした。
災害時のココロとカラダの反応は4つ。それは誰にでも起こる”生命を守るため”の反応であることをまず仁木先生に教わりました。戦うための<過覚醒>あるいは過活動、逃走するための<回避・感覚麻痺>、それらができずに固まる<解離>、そしてイヤなことを思い出す<再体験>・・・県外に逃げようとした時、自分で希望して墓参りしたのにその行為自体をまったく記憶していない義母、あるいは足の小指を骨折したにもかかわらず何事もなかったように歩いて逃げた義母の行為がこの<解離>という反応だったことを理解しました。
森川先生のTFT(思考場療法)というのは、エネルギー心理学のひとつで、特定の思考や記憶について考える時に起きる不快感に対して、ツボを指でタッピングするとその不快感が改善されていくという心理療法のことで、特に今回は震災後のストレスや不安を取り除くための作法を教わりました。
ここで内容を書きしたためることはできませんが、仁木先生と基本エクササイズPACEを実践練習した『ブレインジム』と森川先生と何度も実際に練習した『TFT(思考場療法)』・・・いまだに余震の不安で夜が眠れない義母に早速教えました。30分ほど熱心に実践していたようですが、翌朝「昨日は一度も目覚めることなく朝まで熟睡できたよ」と嬉しそうに起きてきました。よりにもよってちょっと強い地震が3回もあった夜なのに・・・効果絶大。自分でも、こっそりやってみようと思いました。
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