酒と肝臓と痛風
ネタがない時の次の頼みは保健指導リソースガイド。ちょっと覗いてみたら、面倒くさいことが書かれていました。
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、アルコールを分解する酵素=アルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)が少ない人ほどなりやすく、さらに酒も飲まないのにγGTPが高い人ほどNAFLDになりやすい、という研究報告をしたのは熊大と日赤熊本健康管理センターです。日本人の40%がALDH2低活性、10%が無活性というのだから、2人に1人は酒と関係なくNAFLDになるぞ!と警告していることになります。
一方、防衛医大の研究によると、このALDH2は痛風に関連する5つの遺伝因子の1つだそうで、この酵素はアルコールの分解が早い一方で痛風になりやすい要素を持つのだそうです。「酒を飲むと痛風になりやすい」というのは、痛風の原因が酒の飲み過ぎだというだけではなく酒に強い体質は痛風を起こしやすいのだと、そう云うてるわけでしょうか。
わたしは一体どっちなんやろうね~?とか考えながら、お酒に弱くて痛風にもなりやすい踏んだり蹴ったりの人もいれば、お酒に強くて痛風にもならないラッキー(?)な人もいるのだから、彼らにはどんな指導をするのがいいのかしらね?などと、穿った思いに馳せたりします。
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