お米と睡眠
2年前の記事が、レビューの形で配信されてきました。
GIの高い食品が良好な睡眠の質に関連するというのは前から云われていたそうですが、それがごはん、パン、麺類で違うのか金沢医大で調べたところ、ごはんだけが良質の睡眠に関連した、というものでした(PLoS One 2014.8.15号)。
実は、この話題、ちゃんとこのブログでも紹介したことがあります。ただ、先日参加した抗加齢医学会総会で『ブドウ糖を控えることがいかにアンチエイジングに良いか』という内容ばかりを聴いてきて、米飯は明らかにアンチエイジングの敵に見えていた矢先だったので改めて目に飛び込んできたのです。わたしは、就寝する直前に血糖値が上がると成長ホルモンが分泌されなくなって睡眠の質が著しく低下するから寝る前に食べてはいけない、とずっと主張してきました。だから、この報告で「ごはんがいい」というのが夕食のことなのか朝食のことなのかとても重要だと思うのですが、そんなことは論じてないようです。
「米には気分を安定させる『セロトニン』や、睡眠ホルモンの『メラトニン』の材料であるトリプトファン(TRP)が含まれていることが知られている。」「TRPが脳に供給されるには『糖質』の伴走が必要なのだ。」という紹介文章(<お米だって、健康にいい!良質な睡眠をサポート>)にも、ちょっと反応・・・『トリプトファン』もアンチエイジングのキーワードみたいです。
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