普遍(前)
うちの施設は学会活動が盛んで、パラメディカルのスタッフの皆さんも積極的に学会発表をします。先日、発表予定者の予演会が行われまして、わたしもたまたま業務が終わっていたので拝聴しに行きました。
みなさんの発表を見ながら思うんですけど、このビッグデータから何か普遍的なものが見つからないかと試行錯誤しているのはわかるのですが、総じて淡白。おそらく、検索ワードをいくつか入れて抽出したデータを決まった群に分けて、そこに当てはめた条件で有意差検定をかけて、ああだこうだと云っている。どうも、それだけのような気がします。世の中のビッグデータを扱うデータ解析はほとんど皆そうなのでしょうけど、そこに求めるものは単純に『普遍性』だから、重要なことは個々のデータの意義ではなくて有意差なのでしょうか。
「結果を見ると少数ながら当てはまらなかった人たちがいますが、こういう人たちには何か特徴はありましたか?」 学会でもよくこういう質問が出ますが、演者は決まって「今回の検討ではそこのところは検討していません。今後の課題にしたいと思います。ご質問ありがとうございました」と答えます。個々のこと、特に条件に当てはまらなかった人のことなんか見てもいないのだと思いますし、今後も検討することはないんだろうなと苦笑いしながら聞いています。
(つづく)
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