大麦パワー
最近、テレビで『麦ごはん』の単語を聞く機会が急激に増えてきた気がします。最近のマスコミは健康ブームの情報を抗加齢医学会の話題から抜き取っているのではないか、と勘繰りたくなります。先日、<「食物繊維」は健康なエイジングに必須>という情報が配信されてきましたが、実は同じ食物繊維でも、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」で効果が違うことを知っていますでしょうか。先日の総会のランチョンセミナーでそんな話題を聴いてきました。
「食物繊維」といえば、野菜や果物、キノコ、マメなどを思い浮かべるでしょうが、これらにはいわゆる「不溶性食物繊維」の方が多く含まれています。便のかさ増しをして便秘予防、大腸がん予防につながります。一方、腸内細菌叢が好んで食べて環境を整えるのが「水溶性食物繊維」。キター!”腸内フローラ”ですよ。ダイエットのためにやみくもに糖質カットをしていると、腸内細菌環境が乱れて返って太りやすくなったり糖尿病になりやすくなったり老化を促したりする・・・腸内細菌の質を上げるのに必要なのが水溶性食物繊維・・・これが大量に含まれていて毎日無理なく摂れるのが”大麦”なわけです。
腸内細菌に”美腸菌(B菌)”と”不調菌(F菌)”がある、あるいは”デブ菌”と”ヤセ菌”があるということも、世間の方々の方が知っているかもしれません。「炭水化物の摂取量の多い人たちの腸に美腸菌が多く、糖質制限をすると激減する」という事実。この美腸菌を増やす効果が大麦にある、というのです。
むかし、我が家でも麦ごはんは当たり前でした。「縦線が入ってないごはんはごはんじゃない」と子どもの頃に思っていました。「白米じゃないと貧乏くさくて美味しくない」というお方のことは捨て置くとして、わたしの中では実は三割麦ごはんの方が理屈で食ってる雑穀米よりココロもカラダも休まる気がします。楽しかった子どものころの記憶を呼び覚ますからでしょうか?
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 独り好き(2024.10.07)
- フレイル予防(2024.10.02)
- 酒で糖尿病リスク減?(2024.09.30)
- 転倒リスク予測(2024.09.25)
- ペットと食物アレルギー(2024.09.24)
コメント