« コグニサイズ | トップページ | メタボ健診の思惑 »

アディポロンについて

脂肪細胞から分泌されるホルモン(アディポサイトカイン)のうち、一番中心になる超善玉ホルモンこと『アディポネクチン』については、ここでも何度か書いてきましたし、検査料がかなり安くなったので最近うちのドックでも採用されました。これによって動脈硬化を抑えて心筋梗塞を予防したり老化を抑えたりする・・・現代社会において目の敵にされている脂肪の主たる仕事がこれであり、その主役を演じているのがアディポネクチンです。つまりアディポネクチンの作用は抗加齢を実践し健康長寿を得るために必須のホルモンといわれています。

ホルモンが作用を起こすためには受容体と呼ばれる鍵穴にホルモンがはまり込むことが必要です。アディポネクチンの受容体であるAdipoR1とAdipoR2はほとんどすべての臓器に存在するそうですが、メタボになるとアディポネクチンと一緒にこの受容体も各臓器で減って機能しなくなり、その結果、糖尿病、脂質代謝異常、脂肪肝、心血管疾患、がん、認知症などを引き起こすとされています。

アディポネクチンをくすりで作り出す研究は遅々として進みませんが、アディポネクチンの受容体に作用してアディポネクチンのフリをする物質『AdipoRon』・・・これについて、先日の抗加齢医学会総会教育講演で、開発者である東京大学の門脇孝先生のレクチャーを受けました。「すごいな!」と感動しながら聴いていましたが、実はこれが開発されたのはもう3年くらい前のはなし・・・なかなか動物実験レベルから前には進んで行かないものなのですね。初めてみる単語だと思ったのに、検索してみたら、とっくにここで紹介していました(汗) 興味のある方は、論文レビューなどご参照あれ。

|
|

« コグニサイズ | トップページ | メタボ健診の思惑 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« コグニサイズ | トップページ | メタボ健診の思惑 »