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自然の力

先日、地元大分に帰りました。震災後二回目の阿蘇越えです。途中滝室坂という峠を登ります。この近くに来ると4年前の豪雨災害(九州北部豪雨)を思い出します。山が大きく崩れ落ち山肌がむき出しになってその根元にあった集落が根こそぎ土石流の餌食になった大惨事でした。豊肥本線のレールが受け皿の地面を失ってクルクルと丸まって宙を舞い、長い間道路も鉄道も通行止めのために遠い迂回を余儀なくされました。ここを通る度にあの大惨事を思い出していましたが、先日、ふと気づくと、土砂崩れの象徴だった 茶色の山肌はすべてを草木が覆い尽くしており、樹木が抜けてはいるもののもはや当時の面影はありません。真新しく再建された家屋も自然の中に溶け込み、今となっては昔がどうだったかすらよく思い出せません。

熊本地震から3ヶ月が過ぎました。まだまだ3ヶ月。益城町の幹線道路を通る度に徐々に道側に傾いてきているように見えるビルや電柱、遅々として撤去作業が進まない崩壊家屋の瓦礫の山々とは裏腹に、壊れたコンクリート道路の隙間から力強く雑草が伸び尽くし、液状化で曲がった地面も何となく馴染んできているように感じます。立野地区の山崩れは橋だけでなく国道も豊肥本線も完全に寸断されて4年前の阿蘇の光景に似ていますが、一年もしないうちにあたかも昔からそうであったかのような風景に変わってしまうのだろうかと考えると、雨が降ろうと地面が割れようと容赦なく復活していく自然の力の凄まじさに圧倒されるばかり。

東日本大震災被災地の今を思う時、わたしたちの5年後はどうなってるのだろうかと考えます。間違いなく今までとは違う世界になっているのでしょうが、わたしたちも自然の復元力に負けないようにがんばっていきましょう。

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