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網膜症と運動

運動不足は糖尿病網膜症リスクを高める

米ミシシッピ大学の報告。アメリカ人の研究ではありますが、糖尿病患者282人は「日中のうち平均8.7時間を座位で過ごしており、こうした座りがちな時間が1日60分増えるごとに、糖尿病網膜症のリスクが16%上昇していることがわかった」とのことです。

これもまあ、「さもありなん」なのですが、コントロール不良の重症糖尿病患者さんに突然運動をさせると返って網膜症が悪化して失明にもつながりかねないので普通は”運動禁忌”となるわけで、ここのさじ加減が意外に難しい。健診などで初めて糖尿病を指摘されて、もうすでにHbA1cが10を超えているのに野放しだった、というヒトは少なくありません。そういうヒトに限って、『糖尿病=運動不足』と考えようとします(食べることは死守したいのかもしれません)。だから、突然運動(しかもかなりハードな)を始めようとするので、「今の状態は運動禁忌ですからね。まずは食事療法と薬物療法ですから、必ず専門医を受診してください」と忠告しています。

そんなヒトたちがこのデータをみると、必ず「やっぱり運動不足が原因だ」と思い込み始める気がしまして、杞憂かもしれませんが、ちと心配です。もっと身近なところ、『運動』ではなくて『身体活動』だという部分の啓蒙啓発活動は必要不可欠だと感じました。

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