空腹を楽しむ
「空腹を楽しむ」・・・いつもの口ぐせなので、これまでも何度も書いてきました。
先日も「あー腹が減った~」と不機嫌そうに診察を受けている受診者の男性がおりました。「オレは昨日の夕食後からもう半日以上何も食ってないんだぞ」と云いながらどこかで特別扱いを求めている感じが伝わってきます。「それが、なにか? 私なんか朝食を摂らない毎日だから、私にそんな顔しても何も感じてあげられませんけど」と涼しい顔で聞き流すわたし。
現代社会のダイエットの基本は慢性的な空腹タイムをきちんと作ることにあります。そしてそれが一生続きます。空腹であることを特別な試練だと捉えている限り、辛くて長続きしません。空腹への不満は、「食べたいのに食べられない」という想いから生まれます。「食べられない」のではなくて「食べない」のだということをきちんと意識できるといいと思います。食事の時間が1日で一番楽しみな時間です。イライラして食卓に臨んでため息をつく毎日では食べている意味がありません。感謝を持って大好きなものを食べられる至福の時間だと感じてほしい。食事を摂ることの幸せは、大量の物質を無尽蔵に口に投げ込む行為からは絶対に生まれないことは体感で分かっているはず。健康のためだといって食べたくないものを食べる行為からももちろん生まれない。大好きなものだけを勇気を持って半分だけ並べておけば嫌が上でも美味しく食べられます。楽しい食事は量よりも質。
世の中の誰も知らないけれど、実はとっても腹が減って頑張っている自分のストイックさを楽しみ、そんな日の夕食の時間来るのを心待ちできるようになると、毎日がとても面白い。どうか、そんな自分にこっそりほくそ笑む毎日をお過ごしください。応援しております。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 男は炭水化物、女は脂肪!(2023.11.30)
- 『かるしお』(2023.11.28)
- アルコール濃度(2023.11.27)
- 高齢ドライバー(2023.11.23)
コメント